私立大の2024年度の入試結果と、2025年度の入試変更点について解説。ポイントをしっかり押さえて、近年の大学入試の傾向をつかもう!
一般選抜の志願者数は減少、実質倍率は低下傾向が続く
下のグラフを見てみよう。私立大一般選抜全体の志願者数は、18歳人口の減少や感染症拡大の影響もあって、2020年度から大きく落ち込んでいった。その一方で合格者数は、ここ2年は減少しているものの、5年前に比べると増加している。
この「志願者減・合格者増」という状態は、つまり「実質倍率が下がっている」ということ。私立大受験生にとっては依然、有利な状況が続いていると言えそうだ。
主な私立大で、大学独自の試験を課す一般方式(3教科型など)と共通テストを選考に利用する方式とで2024年の志願者数を比べると、一般方式では前年より志願者が減ったが、共通テスト利用方式では微増した。また私立大専願者で、一般方式だけ受験するよりも、両方式を受験した方が合格率が高かったこともわかった。共通テストの勉強も加わるとなると負担は大きいが、入試のチャンスも増えるので、検討してみよう。
※2024年5月時点ベネッセコーポレーション調べ
難関13私立大の総志願者数は約86万人と前年より増加
早慶上理(
早稲田大、
慶應義塾大、
上智大、
東京理科大)、MARCH(
明治大、
青山学院大、
立教大、
中央大、
法政大)、関関同立(
関西大、
関西学院大、
同志社大、
立命館大)の難関13私立大一般選抜の総志願者数は86万1740人と、前年よりも1.6万人増えた(対前年指数102)。18歳人口が減少して、私立大全体の志願者数も減少(対前年指数97)しているなかで、難関大は志願者を増やしたことになる。受験生は安全志向に陥ることなく、果敢に挑戦した年だったと言えるだろう。
特に志願者が増えたのは、出願期間を延ばし試験日程を繰り下げた上智大や、併願しやすい入試方式に変更した関西学院大。受験しやすい入試制度に改革した大学に、受験生が集まったようだ。
難関13私立大の総志願者数
|
2024年度 (人) |
2023年度 (人) |
対前年 指数 |
| 早稲田大 |
89,420 |
90,879 |
98 |
| 慶應義塾大 |
37,600 |
37,411 |
101 |
| 上智大 |
29,569 |
26,851 |
110 |
| 東京理科大 |
52,261 |
50,698 |
103 |
| 明治大 |
109,159 |
108,042 |
101 |
| 青山学院大 |
47,109 |
43,948 |
107 |
| 立教大 |
56,495 |
58,208 |
97 |
| 中央大 |
65,993 |
67,786 |
97 |
| 法政大 |
102,169 |
99,051 |
103 |
| 関西大 |
72,588 |
77,699 |
93 |
| 関西学院大 |
52,624 |
43,737 |
120 |
| 同志社大 |
50,974 |
49,972 |
102 |
| 立命館大 |
95,779 |
91,382 |
105 |
| 合計 |
861,740 |
845,664 |
102 |
※2024年5月時点ベネッセコーポレーション調べ
学校推薦型・総合型選抜の人気は続く
「年内入試」とも呼ばれ、早い時期に進路が決まる学校推薦型選抜と総合型選抜の人気が高まっている。特に私立大では、2023年度入学者全体のうち両選抜での入学者が合わせて57.8%(令和5年度「入学者選抜実施状況の概要」より)と、一般選抜入学者より多くなっているのが現状。今後も両選抜は広がっていきそうだ。
2025年度の主な入試変更点
新課程入試が始まる
新しい教育課程で履修してきた現高3生が受験する2025年度から、新課程での入試が始まる。大学入学共通テストでは新教科『情報』が加わるほか、既存の教科でも解答時間や出題範囲など変更点も多いので、共通テスト利用方式での受験を考えている人は要注意。大学入試センターやマナビジョンの入試情報ページでしっかり確認しておこう。
理工・情報系の新設が目立つ
近年、増えてるのが情報系の新設。大妻女子大でデータサイエンス学部が、関西大でビジネスデータサイエンス学部が、追手門学院大で理工学部(数理・データサイエンス学科など4学科)が新設される予定だ。
※2024年6月時点での情報。新設の大学名・学部名などは申請中であり、すべて仮称。詳細は各大学が発表する最新情報を確認しよう。
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