先輩たちが語る文理選択

文理選択はその後の進路を大きく左右する重要な機会だ。進学にも就職にも影響する。先輩の体験談を参考に、文系と理系、どちらに進めば自分の可能性がより広がるかを考えよう。
先輩コメント出典:
『マナビジョンブック』2016〈大学生〉アンケート
※大学・学部名は一部2016年度のものです。
成功パターン
NGパターン
なりたい職業から決めた
文系の方が学びの内容は楽しそうだったけれど、私が就きたい職業は医療系なので理系を選択。理系科目は得意になるまで勉強しようと決心しました。
(愛知学院大学薬学部/R.K先輩)
様々な職業を調べました。その結果、文系の方が興味を持てる職業が多いとわかりました。
(中央大学法学部/Y.H先輩)
得意科目を生かせる方に決めた
1年生のときは将来したいことがなく、したいことが見つかったときの武器にしようと、得意な理系を選びました。
(大阪府立大学工学域/C.H先輩)
国語と英語が得意だし、好きな科目でもあるので、伸ばせば受験が有利になると考えました。
(青山学院大学文学部/Y.Y先輩)
周囲のアドバイスで決めた
理系を勉強したかったけれど数学が苦手。先生に相談すると「きみならできる!」と励まされ、理系に進むことを決めました。
(札幌医科大学医学部/Y.O先輩)
大学で学びたい学問から決めた
建築学は文系でも学べるけれど、構造計算を行うには数学の基礎を高校で身につけるべきだと思い、理系を選びました。
(神奈川大学工学部/Y.Y先輩)
理系の授業数が少ない高校で、周囲からも文系を勧められましたが、海洋学の道を諦められず理系を貫きました。
(東京海洋大学海洋科学部/A.H先輩)
農学部か外国語学部かで悩みました。理系を選んでも外国語学部受験に必要な教科・科目を履修できること、理系の方が就職に有利であることが理系選択の決め手になりました。
(名古屋大学農学部/M.M先輩)
入試科目から決めた
希望する学部は苦手な文系科目で受験する必要があり、不安もありました。一生懸命勉強すれば大丈夫だと自分を信じて頑張りました。
(明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部/H.U先輩)
自分を知ることが成功のカギ!
5つのキーワードから先輩の成功事例を紹介したが、共通しているのは自分を理解していることだ。得意科目、大学で学びたいこと、行きたい大学、就きたい仕事など、どれも自分を知って初めて答えが出る。一人で考えても答えが出ないときは、友人や先生、保護者などに聞くなどしている。まずは自分としっかり向き合ってみよう。
文理選択NGパターン
【得意・不得意だけで決める】
今の成績や得意・不得意だけで決めると、将来の選択の幅を狭める恐れがある。興味の有無や受験の可能性がある大学を調べたうえで考えよう。
【人に流される】
自分の進路なのに、友達に合わせたり、言われた通りに行動したりするのは絶対にダメ! 相談はよいが、まず、何がしたいのか自分ごととしてとらえよう。
他にもある文理選択のNG
●苦手科目を克服する気がない
●興味がコロコロ変わる
●今のことしか考えない
●何も考えずに決める