IT・コンピュータ業界の仕事とは？｜マナビジョン｜Benesseの大学・短期大学・専門学校の受験、進学情報

IT・コンピュータ業界について知ろう！

コンピュータとネットワークのスペシャリストが働く業界

ITとは「インフォメーション・テクノロジー（情報技術）」の略で、一般的にコンピュータとネットワークに関連する技術を指します。
IT・コンピュータ業界では多くのプログラマーやシステムエンジニア、ネットワーク技術者が働いています。活躍のフィールドは広く、ウェブサイト制作やネットワーク構築、インターネット広告などに携わるインターネット業界、スマートフォンやパソコン、その周辺機器を開発するハードウェア業界、OSやアプリケーションを開発するソフトウェア業界、情報システムの開発や運用、保守を行う情報処理サービス業界などがあります。

社会に大きな影響を及ぼす技術革新が次々と生まれる

新たな技術が次々と生まれ、IT・コンピュータ業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。例えば、高速・大容量通信が可能な５G（第5世代移動通信システム）技術を取り入れることで、ますます加速しているIoT（Internet of Things：モノのインターネット）。家電や車、住宅設備など、さまざまなモノをインターネットにつなげる技術で、それにより得られる膨大なデータを分析し、新たなサービスを生み出したり生活の利便性を高めたりできると期待されています。
また、多くの企業がDX（デジタルトランスフォーメーション）に取り組んでいます。DXとは、デジタル技術を活用して、企業のビジネス戦略やシステムまでを変革する活動のこと。コロナ禍を経て経済や社会のデジタル化が後押しされ、企業のクラウド活用やDXの流れが一気に加速しました。DXへの取り組みは、今後も続くと予想されます。
加えて、2022年に公開された生成AIは、製品開発やマーケティング、オリジナルコンテンツの生成などの領域でも活用できると注目されています。
こうした新たなテクノロジーを使って、さらに新たな試みが世界中で繰り返されおり、IT・コンピュータ業界は日々進化しています。

需要増加の一方で人材不足が課題に

コンピュータとネットワークに関する技術革新は急激なスピードで進み、社会生活に深く浸透してきました。近年では生成AIの登場により、IT・コンピュータ業界以外の人にとってもAI技術が身近なものになりました。そこで活躍するのがプロンプトエンジニアです。生成AIを動かすには、プロンプトと呼ばれるAIに対する指示書が必要です。その指示書の構築は一般の人には難しいため、専門的な知識を持つプロンプトエンジニアのニーズが高まっています。
このように、IT・コンピュータ業界では各分野で高度なスキルをもったクリエイターやエンジニアが求められていますが、慢性的な人手不足に悩まされているのが現状です。急速なIT技術の進化に対応するには人材育成が欠かせません。その育成環境を整えることも、今後の課題になってくるでしょう。

IT・コンピュータ業界に向いているのはこんな人

環境の変化が激しいIT・コンピュータ業界は、新しい知識を学び続けられる人を求めています。新しいスキルを身につけても、数年後にはそのスキルが古いものとなっていることもあります。現状に満足することなく継続的に学習できる人が向いている業界だといえるでしょう。
勤務時間や待遇は所属する会社によって異なりますが、納期が迫っている場合は深夜まで残業をしたり、システムトラブルが発生した時などは、復旧のために休日返上で働いたりする場合もあります。「働き方改革」が進んでいるとはいえ、不規則な労働時間にも順応できる柔軟さも求められます。