京都産業大学/理学部の詳細情報
学科・定員・所在地
学科・定員
数理科学科(55名)
物理科学科(40名)
宇宙物理・気象学科(40名)
所在地
1~4年:京都
※変更の場合もありますので、学校が発行している資料やホームページにてご確認ください。
プロフィール
●国内私立大学で最大の望遠鏡を使って研究する
●少人数体制のきめ細かな指導により一人ひとりが研究に専念できる
●実践的な科目と理論を相互に学ぶ
自然の真理を数学的視点や物理学的視点から探究していく学部。情報化社会のカギとなる“生きた数学”を学修する「数理科学科」、自然界の法則から科学の最先端にアプローチする「物理科学科」、宇宙・大気の謎を解明し、人類の課題解決をめざす「宇宙物理・気象学科」を設置。さまざまな研究実績を有した教員と最新鋭の研究設備が学生一人ひとりの知的好奇心を刺激しながら、まだ見ぬ世界の解明へと導きます。
【学生数】
535人(2022年5月1日現在)
【専任教員数】
38人(2022年5月1日現在)
【大学院】
理学研究科/数学専攻、物理学専攻(博士課程 前期・後期)
数理科学科
【講義・学問分野】
リスクの数理、位相幾何学、代数学・幾何学、複素解析学、確率・シミュレーション、フーリエ解析 など
物理科学科
【講義・学問分野】
物理学実験、解析力学、統計力学、量子力学、環境科学、物理学英書講読 など
宇宙物理・気象学科
【講義・学問分野】
気象物理学、天文学概論、宇宙観測・解析実習、ブラックホール天文学、星間空間と銀河の物理学、流体力学 など
学部の特色
国内私立大学で最大の望遠鏡を使って研究する
近年、異常気象や地球温暖化といった人類の生存基盤を脅かす現象が注目を集め、その理解と解決の方策を探ることが社会から要請されています。
「宇宙物理・気象学科」では、スケールの大きな惑星大気や宇宙全体までの天体・現象を通じて物理学を学び、多様な気象現象の解明や未解決の宇宙物理学上の問題に広い視野を持って取り組むことのできる学生を育成します。
また、本学敷地内に私立大学としては最大となる「荒木望遠鏡」(口径1.3メートルの反射式望遠鏡)などの観測装置や各種の実験・開発機器を備えた「神山天文台」を設置。これらの観測装置を使った実践的な学びが充実しています。

少人数体制のきめ細かな指導により一人ひとりが研究に専念できる

本学部は、教員1人に対して学生約4人という徹底した少人数体制が特徴です。
さらに学生の個々のニーズに応えるため、教員を担任制の修学アドバイザーとして配置しているほか、ティーチング・アシスタント(TA)の大学院生が講義などで生じたさまざまな疑問の解決をサポートします。
実践的な科目と理論を相互に学ぶ
1年次から演習や実習・実験科目を多く配置しています。理論で学んだことや講義だけでは理解しにくいことを演習や実習・実験などの実践を通して学ぶことによって学修効果を高め、専門的な学びを展開するための土台を築きます。
また、コンピュータや最新の実験設備を用いたカリキュラムを多く設置。宇宙物理・気象学科では神山天文台を利用して学生自らが観測データの解析を行うなど実習科目が充実しています。
この学部のことを詳しくチェック
学べること
数理科学科
さまざまな分野に応用の利く“生きた数学”を身につける
マーケティングやWebの検索エンジン、感染症流行予測など社会で幅広く使われている数理科学を、代数学系、幾何学系、解析学系、応用数学系の4分野を組み合わせて体系的に学修。ビジネスをはじめ、さまざまな分野に応用の利く“生きた数学”を身につけます。教員志望者のための「数学教育コース」、ビジネス界を視野に入れた「BizMath(ビズマス)コース」を選択可能です。
【授業・講義】
代数学・幾何学IA
行列を用いる線型代数は数学全般の基礎であり、幅広く応用される理論です。この授業では、行列、連立一次方程式、行列式などを段階的に学んでいきます。
物理科学科
自然界の法則から科学の最先端にアプローチする
20世紀に確立した分野や発展した新分野の中から、21世紀の最先端の物理につながる基礎分野を段階的に学修。現代科学の基礎といわれる物理学の原理、法則、実験と理論を理解し、科学的方法論を身につけ、変動を続ける社会において柔軟に対処できる研究者・技術者・社会人を育成します。物理科学分野のスペシャリストを目指す学生のための「スペシャリスト支援プログラム」も設置しています。
【授業・講義】
電磁気学
電場と磁場の満たす場の方程式がマクスウェル方程式です。この授業では、ベクトル解析を駆使してその構造を学びます。連立偏微分方程式の解法に出合う科目です。
宇宙物理・気象学科

宇宙・大気の謎を解明して人類の課題解決をめざす
物理学の基礎を身につけるとともに、地球大気から宇宙空間へ至るスケールの大きな物理現象を総合的に学修。国内私立大学最大の望遠鏡や最新の観測装置を使用した専門性の高い実習を交えながら、宇宙の謎や地球・惑星を取り巻く諸問題の解明に挑みます。海外の研究機関やJAXA(宇宙航空研究開発機構)などの世界の研究者とも連携しています。
【授業・講義】
宇宙観測・解析実習
現代天文学・宇宙物理学研究の天体観測を最新機器がそろっている「神山天文台」で実習。観測計画立案、観測の実施、取得データの解析を行い、宇宙物理学データ処理の基礎を修得します。天体の物理量の測定や推定を自ら行い、その方法を修得していきます。また、世界の天文台・人工衛星の公開データを用いて同様の解析を試みます。