必見!業界特集

医療業界
仕事とは?

医療業界で働く人は、医師や看護師だけではありません。臨床検査技師や臨床工学技士など、たくさんの医療従事者が働いています。また医療機器メーカーの開発職や営業職など、医療にかかわる仕事の選択肢は、実は豊富なのです。

医療業界について知ろう!

高度な専門知識と技術が各分野で求められる業界

医療業界には主に「病院など医療機関」「製薬会社」「医療機器メーカー」があります。医療機関で働く人々には、医師や看護師、理学療法士、臨床検査技師といった専門の資格を持った人たちや、クラークや医療秘書など医療事務のスペシャリストなどがいます。製薬会社で働く人たちには、薬剤師や薬を病院に販売するMR(医療情報担当者)など、そして医療機器メーカーには機器の開発者やメンテナンス担当など、それぞれ専門知識をもった人がいろいろな場所で活躍している業界と言えます。
新型コロナウィルス感染症流行期には、医療従事者の需要が高まりました。また、高齢化が急速に進むなかで、医療やヘルスケアへのニーズは年々高まっており、医療業界は安定した業界と言われています。しかしその一方で、多くの病院が赤字経営という問題も抱えています。

チーム医療や地域に合った医療を提供することが重視されている

今、医療業界で基本的な考えとなっているのが、「チーム医療」です。従来の医療は、医師1人が中心になって診療を行っていました。それが今は、看護師や薬剤師など、さまざまな医療従事者がチームを組んで、患者の状況に合わせたよりよい医療を提供することが求められるようになっています。どんな職種や職場に就こうとも、自分と違う立場の医療従事者と協力して仕事に向き合う姿勢が欠かせないでしょう。
また、近年は「地域医療構想」という、医療にかかわる国の政策も進められています。例えば高齢者が増えている地域と減っている地域では、医療の需要も変わります。地域の実情に合わせて、将来必要となるベッド数や医師を確保することをめざし、各地域で医療態勢を整備していくことが課題となっています。

人手不足で、多くの医療従事者の活躍の幅が広がる

日本は今、少子高齢化のまっただ中にあります。高齢化が進むとともに医療費も増え続け、今後はますます医療や介護の需要が高まるでしょう。しかし、医療現場では人手不足の状態が続いており、特に医師や看護師の残業時間や休日労働が多すぎるとして問題視されてきました。国は医療従事者の働き方改革を始めており、例えば「タスクシフト/シェア」といって、これまで医師だけが行えていた一部の業務が、看護師や薬剤師、診療放射線技師などでも行えるようになりました。今後も医療従事者それぞれの専門性を生かす改革が必要となるでしょう。
また、ICT(情報通信技術)やVR(仮想現実)など最新技術の活用によって、ますます医療技術や医療機器が進化するのは必至です。医療従事者として活躍できる幅も広がっていくなかで、これまで以上に最新テクノロジーを活用して、広い知識やスキルを身につけていくことが求められます。

医療業界に向いているのはこんな人

患者に寄り添った医療を行ううえで、またほかの医療従事者と協力して患者と向き合ううえで、協調性やコミュニケーション能力は欠かせない資質です。特に今、すべての医療従事者は「チーム医療」といって、チームの中で働くことが求められています。人の話をしっかり聞ける、相手の立場や考えを尊重できる、自分の意見を明確に伝えられるといった、対人スキルに強みを持った人ほど、医療業界で活躍しやすいでしょう。
また人の命を預かる仕事であることから、ミスなく、真剣に取り組む責任感も重要です。人が生きようとすることを応援したい、よりよい暮らしを送ってもらいたいという気持ちが強いと思う人ほど、真摯に仕事に向き合っていける業界でしょう。

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