ケアマネージャー(介護支援専門員)
介護を必要とする人の相談に応じ、介護サービスを提供する事業者と協力して、その人のニーズに合った介護サービスのプランをつくる職業。介護を受ける人と提供する人をつなぎ、いい介護を実現することを使命とする、高齢化が進む社会で重要な職業だ。
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ケアマネージャーの仕事の内容
介護保険制度のかなめとなる専門職
高齢化の進行に伴い、介護が必要な高齢者の数が増加している。こうした状況の中で、2000年度から導入されたのが介護保険制度だ。介護にかかる費用を国民が平等に負担する仕組みを確立し、介護を必要とする高齢…
ケアマネージャーの働き方と生活
夜勤や宿直は少なく平日の日勤が基本
ケアマネージャーの勤務時間は、他の福祉関係の職業とは異なり、夜勤や宿直は少なく、平日の日勤が基本である。しかし、サービスを必要とする高齢者やその家族を訪問して相談を行うこともあり、場合によっては夜間…
ケアマネージャーにふさわしい人・適性
スケジュール管理能力や事務処理能力が必要
ケアマネージャーの最も重要な仕事はケアプランの作成だ。そのために、介護を受ける人やその家族の要望に合わせて綿密な介護計画を立てる、複数の介護施設や介護職員と予定を調整して会議を開くなど、企画立案能力…
ケアマネージャーの将来性
高齢化の進行を受けて高まる必要性
高齢化の進行で、2065年には日本の全人口の3人に1人が65歳以上になると言われている。そうした中で、個々の事情に応じて適切な介護サービスを調整するケアマネージャーの存在は、ますます重要になっていく…
ケアマネージャーの年収・給与・収入
収入
・平均給与 28万4500円/月
・年収 約406万円
※年収の計算方法:きまって支給する現金給与額(28万4500円)×12カ月+年間賞与その他特別給与額(64万3900円)
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より
※10人以上の規模の事業所で働くケアマネージャーの給与月額男女合計(平均年齢:51.6歳、勤続年数:10.5年、所定内実労働時間数:166時間、超過実労働時間数:4時間)
ケアマネージャーの資格
必須資格 … 介護支援専門員(ケアマネージャー)
ケアマネージャーには、「介護支援専門員実務研修受講試験」という試験に合格したうえで、「介護支援専門員実務研修」を受け、さらに各都道府県への登録を済ませることでなれる。研修は、ケアプランの作成をはじめ…
ケアマネージャーになるには
国家資格を持って5年の実務経験が必要
ケアマネージャーの資格を取るためには、看護師、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士といった国家資格保有者が、各資格に基づく業務において900日以上かつ5年以上の実務経験を積むことが必要だ。これらの資格を持たない場合、生活相談員や支援相談員、相談支援専門員などの相談援助業務に900日以上かつ5年以上従事することが求められる。
この条件を満たしたのち都道府県が行う介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修を修了することで、介護支援専門員名簿への登録と介護支援専門員証の交付を受けられる。
勤務先には、特別養護老人ホーム等の介護保険施設や、在宅介護のためにケアプランの作成を行う居宅介護支援事業所などがある。
ケアマネージャーの学校の選び方
実務経験を積みたい職業に関連した学校へ
ケアマネージャーになるには、看護師、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士などの国家資格を所持したうえで、5年以上実務経験を積むことで初めて道が見える。これらの資格以外に、生活相談員などとして相談援助業…
ケアマネージャーの就職先・活躍できる場所
居宅ケアマネージャーか施設ケアマネージャーか
ケアマネージャーは主な職場は居宅介護支援事業所、介護老人福祉施設や介護老人保健施設、地域包括支援センターなどだ。一般的に居宅介護支援事業所で働くケアマネージャーは「居宅ケアマネージャー」、介護福祉施…
ケアマネージャーのやりがい
高齢者がよりよく生きるための支えになれる
高齢者やその家族にとって、介護制度は複雑に感じられることが少なくない。そうした人の悩みや相談に応えるのがケアマネージャーの主な仕事だ。相手の状況をよく聞き取り、最適なケアを考えて、丁寧に説明する。そ…