国際関係学を学んでいる先生のインタビュー

プロフィール

鈴木直喜先生

清泉女子大学

文学部 地球市民学科

コーネル大学都市地域計画学専攻博士課程修了。2008年より現職。専門は計画論、NGO 論、環境経済学。

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この学問の面白さとは?

知識と実践をつなげよりよい未来への手引書をつくる

先生の探究ヒストリー

夢中になったきっかけ

アフリカで見聞きしたこと

大学を卒業後、アフリカのマラウイを訪れました。そこは「最も貧しい」と言われていますが、農業が盛んで、現地の人々が人生を楽しんでいる様子を目の当たりにして、学んできた「知識」と「実態」が異なることに気づきました。その後、食糧支援のために訪問したエチオピアでも同じように感じました。
なぜ、知識と実態が違うのだろう。知識は、生活の豊かさとどう関係しているのだろう。このような疑問を抱いた私は「知識と実践の関係」を学ぶため、アメリカの大学院に進学しました。

現在の研究内容

知識と実践の融合

私の専門分野である「プランニング」は、知識を実践につなげていく学問です。プランニングは「未来への手引書」と呼ばれており、その地域の文化や背景にある政治・経済といった既存の知識をベースにして支援のあり方を考えるだけでなく、現地の実態調査を行い、関係機関とやりとりをしながら、支援までの段取りや調整を進めていきます。このように、知識と実践を有機的に関係させて、より質の高い「実践」をめざす点に、この学問の特徴があります。

高校生へのメッセージ

旅に出て、ワクワクしよう!

旅には、たくさんの驚きや発見があります。いつもとは違う世界で予想もしないことが起こりワクワクします。ぜひ、皆さんも「ワクワクする何か」を見つけ、大学での学びにつなげてください。

先生の探究STORY

学問に目覚めたきっかけ

大学卒業後、青年海外協力隊の活動でアフリカ・マラウイに滞在。中高生たちに理科と数学を教えながら、自分らしく暮らす現地の人々と交流。

紛争地のエチオピア

NGOの代表としてエチオピアを訪問し、飢餓に苦しむエチオピアの人々に緊急食糧援助を行う。しかしクーデターが勃発し、志半ばで帰国。

アメリカに留学ターニングポイント

書物で得た知識と現地で見聞きしたことに「違い」を感じ、アメリカの大学院に進学して、知識と実践の関係について学ぶ。

学問の魅力を感じられる
先生オススメの1冊

『人間の経済』
新潮新書
宇沢弘文/著

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