法学を学んでいる先生のインタビュー

プロフィール

石川 裕一郎先生

聖学院大学

政治経済学部 政治経済学科

早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。2015 年より現職。専門は憲法学。

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この学問の面白さとは?

人の権利のあり方を憲法の視点から考える

先生の探究ヒストリー

夢中になったきっかけ

学べば学ぶほど好きになる

高校時代はヨーロッパの歴史や地理が好きで、大学は社会科学系の学部を志望していました。その後、なんとなく法学部に進学し、「憲法」を研究するようになりました。民法や刑法が、国民が従うべきルールであるのに対し、憲法は国家権力を制限して、国民の自由や権利を守るルールです。しかし、勉強を進めると、憲法の人権保障がうまく機能しない場合があることに気づきました。入学当初は法学への思いはばくぜんとしていましたが、研究を進めるたびに関心が高まっていきました。

現在の研究内容

どうやって人権を守る?

私の専門分野は、憲法学です。例えば、罪を犯していない人が逮捕される「誤認逮捕」が起こったとき、被疑者の権利をどう守ればよいのか。憲法に基づき、権利を守るあり方について考えています。憲法では、自分の生活や生き方を決める「自己決定権」が保障されています。SNSでの情報発信も、「表現の自由」として憲法で守られています。このように、憲法のおもしろい点は、私たちの生活に密接に関わっているところだと思います。

高校生へのメッセージ

さまざまな学問に触れよう

好きなことが明確ですぐに進路を決められる人もいれば、なかなか決められない人もいると思います。まずは大学に飛び込んで、さまざまな学問に触れて、追究したい分野を見つけてください。

先生の探究STORY

学問に目覚めたきっかけ

子どものころは本を読むのが好きで、ヨーロッパが舞台の歴史文学や歴史書を乱読。「大人になったら学者になりたい」と思っていた。

高校時代

ヨーロッパの歴史や地理への興味は深まり、大学は政治学科や法律学科などを中心に、文系の学部・学科を受験。キャンパスの雰囲気なども参考に進学先を選んだ。

大学・大学院時代ターニングポイント

法学部で国民の基本的権利を守る「日本国憲法」について学び、法学への興味・関心が高まり、研究の道へ。

学問の魅力を感じられる
先生オススメの1冊

『映画で学ぶ憲法Ⅱ』
法律文化社
石川裕一郎ほか/編

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