農・水産学を学んでいる先生のインタビュー

プロフィール

内田圭一先生

東京海洋大学

海洋資源環境学部 海洋資源エネルギー学科

京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了。2017年より現職。専門分野は海洋ごみ問題、水産業におけるICTの活用など。

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この学問の面白さとは?

海洋ごみの実態を調査し海洋資源の持続的利用をめざす

先生の探究ヒストリー

夢中になったきっかけ

幼少期から釣り好き

海沿いの街で育った私は、幼少期から釣りが大好きでした。その思いはどんどん深まっていき、高校卒業後は、「魚や海について学びたい」という理由から東京海洋大学(当時の東京水産大学)に進学。大学では、乗船実習で日本を一周し、卒論研究は四万十川の伝統漁法を取り上げました。卒業後、専攻科に進学して海技免許を取得し、大学院に進学。修了後は練習船に就職し、海の調査を続けていました。

現在の研究内容

海洋ごみの実態を探る

練習船に乗って海を観察すると、いろいろなことが見えてきます。海の生き物や海に浮かぶごみなどのデータを分析するうちに、海洋ごみに注目するようになりました。
近年、マイクロプラスチック*などのプラスチックごみの海洋流出が、環境汚染として大きな問題となっています。それらのごみはどのように分布するのか、その実態が明らかになれば、海洋ごみ問題の解決につながるかもしません。そこで、海洋ごみの研究を開始。これまでの調査から、その種類や分布状態がわかってきました。

高校生へのメッセージ

「好き」を研究することは楽しい

私は「魚や海が好き」という理由から大学に進学し、進学後も「おもしろい」と思うことを研究してきました。好きなことの研究はとても楽しく、今も海に出るたびにわくわくします。好きな研究に打ち込むわくわくした思いを、ぜひ高校生の皆さんにも味わってほしいですね。

*環境中に存在する5mm以下の微小なプラスチック

海から見つかったマイクロプラスチック*
海から見つかったマイクロプラスチック*

先生の探究STORY

学問に目覚めたきっかけ

海への憧れや思いは、高校に進学してからどんどん高まっていく。お小遣いで購入したゴムボートで沖に繰り出したのは、よい思い出。

大学時代

大学が所有する大型練習船に乗って、日本近海や遠洋、南極へ。世界の海を肌で感じる。海での研究のおもしろさに目覚め、大学院へ進学。

大学院修了後ターニングポイント

練習船に就職。海のリアルな情報に触れる中、海洋ごみにも興味が湧く。それが今となっては注目の的に。

学問の魅力を感じられる
先生オススメの1冊

『釣りキチ三平』
講談社
矢口高雄/著

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