工学を学んでいる先生のインタビュー

プロフィール
石川貴一朗先生
基幹工学部 機械工学科
早稲田大学大学院機械工学専攻博士課程修了。2016年から現職。計測と制御に関する科目を担当。
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この学問の面白さとは?
複数の技術を融合させ、新たな機能を生み出す
先生の探究ヒストリー
夢中になったきっかけ
ものづくりへの興味が原点
子どもの頃からものづくりが好きで、工作用紙で戦闘機やロボットなどを作り遊んでいました。この経験が今の原点となっています。
やがて大学で機械工学を専攻するようになり、指導教員から「工学は社会に生かしてこそ意味がある」と教えられました。この考えが、その後の私の指針になりました。大学院時代には、移動ロボット技術を利用し高精度の地図を作製するモバイルマッピングシステムを開発。博士課程在学中に実用化され、今では測量の現場などで当たり前のように用いられています。
現在の研究内容
新たな機能を作り出す
私の研究室では、「システムインテグレーション」という、制御工学の技術をベースにセンサーやカメラ、GPS、ジャイロ*など複数のサブシステムを組み合わせて、新しい機能を持ったシステムを作っています。研究テーマはさまざまですが、いずれも「こんな機能があったら」という社会のニーズに応えるものばかりです。社会課題の解決につながる機械を作り、多くの人をあっと言わせることができる点に、機械工学を研究する楽しさを感じています。
*物体の動きを計測する機能
高校生へのメッセージ
暮らしを豊かにする
工学は、ものづくりの根幹を成す学問です。ぜひ工学部に進学してものづくりにチャレンジし、日本の製造業の未来を担う人材になっていただけたらと願っています。
先生の探究STORY
学問に目覚めたきっかけ
小学生時代に顕微鏡を買ってもらったことや、授業でネズミの解剖をしたことが学問に興味を持つきっかけに。
高校時代ターニングポイント
研究者になりたい気持ちはあれど、分野を決めきれず進路を模索する日々。さまざまな学部を検討するうちに、機械工学という学問を知る。
研究者として
誰かの「こんなものがあったらいいな」を機械工学の技術を用いて実現させて、人をあっと言わせることに楽しみを見いだす。
学問の魅力を感じられる
先生オススメの1冊

『フェルマーの最終定理』
新潮文庫
サイモン・シン/著 青木薫/訳