生活科学を学んでいる先生のインタビュー

プロフィール

坂本香織先生

女子栄養大学

栄養学部 実践栄養学科

女子栄養大学大学院栄養学研究科博士課程修了。管理栄養士として埼玉医科大学病院と総合医療センターあわせて12年勤務した後、現職。

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この学問の面白さとは?

健康を維持するために必要な「食」を追究!

先生の探究ヒストリー

夢中になったきっかけ

食と健康はつながっている!

子どもの頃に母と一緒に減塩食を作ったとき、「工夫次第で、こんなにおいしい食事ができるんだ」と感動しました。このときが、食や栄養に興味を持った最初のきっかけです。その後、食の分野で人の役に立ちたいと考え、大学で栄養学を学びました。栄養学の理論を学んだほか、実際に自分たちが食べた料理の栄養素を計算・評価してバランスの良い食事に近づけるための方法について考えました。
大学病院に就職してからは、病院食の献立作成や入院患者の栄養指導を担当しました。寝たきりで意思の疎通が難しかった患者が、食事により徐々に回復していく様子に、あらためて食の大切さを実感しました。

現在の研究内容

腎機能維持に必要な食事・栄養素とは!?

日本には、腎機能が低下して人工透析を受けている患者が30万人以上います。そうなる前に予防したいと考えた私は、腎機能を維持する栄養素として「葉酸」に注目し、研究を行っています。地域の人々にも協力してもらい、葉酸を摂取することで血液などの状態がどう変化するのかを調べています。研究を通じて、多くの人の健康維持に貢献できたらと願っています。

高校生へのメッセージ

食べることとは、生きること!

栄養学は、多くの未知の領域がある学問です。食べることは生きることにもつながるので、ぜひ一緒に栄養学を学びましょう。

先生の探究STORY

学問に目覚めたきっかけ

小学生の頃、ボランティアで食事制限がある人向けの食事を作っていた母を手伝う。工夫次第でおいしい料理ができることを知る。

大学時代

「実践栄養学」の授業で、食事の栄養素を計算する方法を学ぶ。食事を数値化し、そこから課題を発見できることに感動する。

病院に就職ターニングポイント

管理栄養士として患者の栄養管理を行い、食事により回復していく姿に、食の大切さ、予防の重要性を実感する。

学問の魅力を感じられる
先生オススメの1冊

『科学が証明する新・朝食のすすめ』
(在庫切れ/書店取扱い無し)
女子栄養大学出版部
香川靖雄/著

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