語学を学んでいる先生のインタビュー
プロフィール
高木千恵先生
人文学研究科
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。2010年より現職。社会言語学・方言学の立場から関西方言の変容を研究している。
動画でチェック!
この学問の面白さとは?
生まれ育った地域の「方言」を解き明かす!
先生の探究ヒストリー
夢中になったきっかけ
地域によって言葉が違う!?
私は神戸の出身です。子どもの頃、高知県に住む祖父母が私の知らない言葉で話しかけてくるたびに、不思議に思っていました。同じ日本語なのに、地域によって表現が違うなんて!この時の経験が、言葉に興味を持つ最初のきっかけになりました。
やがて大学に進学した私は、「関西弁の変化」を研究する真田信治先生の授業を履修しました。生まれ育った関西の言葉が研究対象になると知り、「私も自分の言葉を研究しよう」と決意しました。
現在の研究内容
変化する関西方言
関西弁の研究を進めていくと、同じ関西でも地域によって表現が微妙に異なったり、世代による違いがあることに気づきます。例えば若い世代の人々は、テレビなどで慣れ親しんだ標準語を方言っぽくアレンジして、独自の使い方をする傾向にあります。方言は私たちが日常的に使う生きた言葉で、だからこそ常に変化しています。さまざまな地域の方言や、方言を使う人たちの意識を比較・研究すると「その地域らしさ」も見えてきて、そこに楽しさを感じます。
高校生へのメッセージ
自分を信じて突き進む
学部・学科選びで迷っている人は、勉強や部活など目の前にあることに取り組んでみましょう。その中から「もっと知りたい」と思えることが見つかったらしめたもの。今、皆さんが興味あることを信じて、前に突き進んでください。
先生の探究STORY
学問に目覚めたきっかけ
子どもの頃、高知県にある母の実家に遊びに行く。祖父母が聞いたことのない言葉で話しかけてきて、地域による方言の違いに興味を持つ。
高校生
高校2年生のとき、国際キャンプに参加し、日本語を知らない人たちと初めて交流する。言葉への関心がさらに高まり、大学では言語について学ぶと決める。
恩師との出会いターニングポイント
大学1 年の授業で「関西弁の変化」を研究する真田信治先生と出会い、言葉について深く知りたいと思う。
学問の魅力を感じられる
先生オススメの1冊
『真田信治著作選集 シリーズ日本語の動態』
ひつじ書房
真田信治/著
先生の探究ヒストリーをチェックしてみよう
-
歌舞伎役者の日記から江戸時代の大衆演劇を分析!
ビュールク・トーヴェ先生
埼玉大学 大学院 人文社会科学研究科
-
生まれ育った地域の「方言」を解き明かす!
高木千恵先生
大阪大学 大学院 人文学研究科
-
人の権利のあり方を憲法の視点から考える
石川 裕一郎先生
聖学院大学 政治経済学部 政治経済学科
-
消費者と事業者間がトラブルなく、安全・安心して暮らす法律を考える
福島成洋先生
明治学院大学 法学部 消費情報環境法学科
-
商品購入時の消費者心理を分析!
三富悠紀先生
高崎経済大学 経済学部 経営学科
-
文化や歴史を生かした魅力的な地域づくり
菊地淑人先生
山梨大学 生命環境学部 地域社会システム学科
-
グローバルな視点で持続可能な社会の実現をめざす
石井雅章先生
神田外語大学 グローバル・リベラルアーツ学部 グローバル・リベラルアーツ学科
-
知識と実践をつなげよりよい未来への手引書をつくる
鈴木直喜先生
清泉女子大学 文学部 地球市民学科
-
子どもが物事を理解するメカニズムを明らかにする
石橋優美先生
埼玉学園大学 人間学部 子ども発達学科
-
子どもの思いを受け止め、学級のあり方を考える
増田修治先生
白梅学園大学 子ども学部 教育学科(仮称*)
* 2024 年4 月開設に向けて設置申請中 -
健康を維持するために必要な「食」を追究!
坂本香織先生
女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科
-
絵とシンプルな言葉で表現する絵本の可能性を追究
正木賢一先生
東京学芸大学 芸術・スポーツ科学系
-
新興国の支援活動を通じて、社会を変革する
藤掛洋子先生
横浜国立大学 都市科学部 都市社会共生学科
-
遊びと生活動作の関係を探り、子どもの「できる」を増やす
佐々木清子先生
東京保健医療専門職大学 リハビリテーション学部 作業療法学科
-
アスリートのケガを治し、競技能力の回復をサポート!
鎌田浩史先生
筑波大学 医学医療系 整形外科
-
薬が作用するしくみを明らかにする
小渕修平先生
兵庫医科大学 薬学部 医療薬学科
-
コムギの遺伝子を探り、よりよい品種の開発につなげる
坂 智広先生
横浜市立大学 理学部 理学科
-
デジタル信号処理で、社会に役立つ技術を生み出す
木許雅則先生
日本工業大学 基幹工学部 電気電子通信工学科
-
海洋ごみの実態を調査し海洋資源の持続的利用をめざす
内田圭一先生
東京海洋大学 海洋資源環境学部 海洋資源エネルギー学科