総合科学を学んでいる先生のインタビュー

プロフィール

藤掛洋子先生

横浜国立大学

都市科学部 都市社会共生学科

JICA* 海外協力隊やJICA 専門家として、パラグアイ、チュニジア、ペルーで活動。専門はジェンダーと開発、パラグアイ地域研究。
*独立行政法人国際協力機構

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この学問の面白さとは?

新興国の支援活動を通じて、社会を変革する

先生の探究ヒストリー

夢中になったきっかけ

困っている人たちを助けたい!

幼稚園生のころ、戦争の爆撃で背中を焼かれ逃げ惑う少女の写真がニュースで取り上げられました。子ども心に衝撃を受け、「自分にできることはないだろうか」と考えたのをよく覚えています。
社会人になった私はJICA海外協力隊に応募し、南米のパラグアイ共和国で社会的弱者の支援を行うことになりました。シングルマザーが多く、女性が学校を中退し、貧しい生活を送っていると聞いていましたが、実際に村を訪れると、そこには貧しいながらも自然と調和した豊かな暮らしがありました。一方で、男女の格差や女性への差別問題が根強く存在していることを知り、ジェンダー問題にも取り組んでいこうと決意しました。

現在の研究内容

相手と対話し、答えを見つける

さまざまな国で支援活動を行ってきましたが、現地の方々から助けてもらうことも多くありました。こうした経験から、支援する側とさこれる側が技能・知識を共有し、共に変化・成長していくことが大切だと考えるようになりました。支援される側の考え方を例えば都市づくりに生かすこともできるはずです。フィールドワークを通じて現地の方々と対話しながら、社会全体をよりよくしていきたいと願っています。

高校生へのメッセージ

複眼的な視点を身に付けよう!

社会で起きているさまざまな問題を解決するために、物事を複眼的に捉え、分析する力を大学でぜひ身に付けてください。

先生の探究STORY

学問に目覚めたきっかけ

子どものころ、戦争中に爆撃で背中を焼かれた女の子のニュースを見て、「この子たちのためにできることをしたい」と強い思いを抱く。

社会人時代

パラグアイで女性の支援活動に従事。37の農村を訪れ、貧しいながらも自然と調和し、豊かに暮らす女性たちの姿に圧倒される。

研究者としてターニングポイント

支援する自分自身が農村の女性たちに助けられる経験を何度もし、「互いに助け合うこと」の大切さを学ぶ。

学問の魅力を感じられる
先生オススメの1冊

『都市科学事典』
春風社
横浜国立大学都市科学部/編

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