外国語学

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外国語学 学問の内容

国際理解のため、外国の言語と文化を学ぶ

外国語学は、特定の国や地域の言語を修得していくことと、その言語が使われている国や地域に関するさまざまな研究を進めることの2つから成り立っています。
この2つは深くつながっており、ある言語を学ぶには、その地域の歴史をはじめ気候・風土、文化、民族、社会、経済など、言葉だけでなく、その地域のさまざまな部分について、深い知識が必要となります。また逆に、その地域をより深く理解していくためには、そこで用いられている言語の知識は欠かせません。
言語自体の研究では、文法や語法をはじめ、言語史、語い論、語源研究、方言研究などさまざまな内容があります。また実用的な語学の能力を身につけ、会話ができるようになることも大きな目的の1つです。
地域研究は、言語の研究に欠かせないもう1つの側面です。その国の社会や経済のあり方といった、社会科学の領域へも踏み込んで研究していきます。異なった文化を有する国や地域との交流のあり方なども、理論的に学びます。また、最近はアジアの言語の研究が活発で、日本語を“外国語”としてとらえる日本語研究も盛んです。

外国語学 大学選びのアドバイス

英語やフランス語、スペイン語など、欧米の言語を学科として設置している大学が多い。アジア地域が注目されている最近では、中国語や韓国語、インドネシア語、タイ語などが学べる大学も目立っている。文学部や人文学部、国際文化学部、学芸学部でも語学を学べるが、語学の修得に重きを置かずに、文芸作品や文化、社会について研究する大学もある。大学案内などで、しっかりと学べる内容を調べよう。
大学院が設置されている大学は限られる。大学院進学を考えている人は、その点も考慮して大学を選びたい。

外国語学 時間割例&カリキュラム

留学が授業単位となっている大学も

外国語学を学ぶ場合、1・2年次に語学の修得を中心とした科目を週6、7コマほど履修するのが一般的です。具体的な科目には、文法、講読、会話、聞き取り、作文などがあります。個々の語学能力を高めていく必要があるため、多くの場合、少人数制のクラス編成になっています。
授業は実用を意識して、発表とそれに対する先生やクラスメイトからの質問・批評が繰り返し行われます。ただし、大学、あるいは教師によって、教材や授業方法は大きく異なります。例えば、在学中に専攻する言語圏へ1年間留学して、現地の大学で学び単位を取得することが奨励されている大学もあります。

先輩の時間割例

Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1・2 翻訳通訳論 現代フランス
社会研究
フランス語科
教育法I
聴解I-A 英語(学科指定)
3・4 フランス
文化研究C
フランス語学
研究B
作文I-A 秘書英語
5・6 口頭表現I-A 商業英語 カナダ
文化と社会
7・8 ヨーロッパ統合
の政治と経済
講読I-A

外国語学 卒業後の進路

習得した語学力を生かすことによって、商社、メーカー、航空会社、サービス業、外資系の企業など就職先は多種多様。英語教員や国際公務員の希望者も多いが、狭き門である。通訳や翻訳家になるために、卒業後も外国の大学や大学院に留学する人もいる。民間の語学スクールの講師として専門性を生かす人もいる。

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