航空・宇宙工学

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航空・宇宙工学 学問の内容

空と宇宙を舞台に、夢の技術を実現させる

航空・宇宙工学は、文字どおり飛行機などを扱う航空工学と、ロケットや人工衛星などを扱う宇宙工学の研究を行います。
航空工学では、輸送コストを抑えるための乗客数600人以上の超大型旅客機や燃料効率を追求した飛行機などの開発が、国際協力によって実現しています。飛行機の速度がロケットに近づいてきたことから、航空工学の研究にも宇宙工学の知識が必要になってきました。
宇宙工学では、“国際宇宙ステーション計画”がに代表される、有人宇宙施設の計画が進行しており、日本と欧米数か国が共同で研究しています。このような研究には、宇宙空間での酸素や食糧の自給問題なども含まれます。
これらの研究の際には、安全性、信頼性、経済性が求められます。“飛ぶことの安全性”だけでなく、周辺の“環境の安全性”が重視されます。また信頼性の面では、ハイテク機の事故が問題になっています。どれも最先端の科学技術を用いた開発ですが、機械や技術を過信するあまり、人間が本来持っている判断能力が低下したり、緊急時の対応能力が落ちていったりすることは防がなくてはなりません。このことも忘れてはならないテーマです。

航空・宇宙工学 大学選びのアドバイス

航空・宇宙工学が学べる大学は少ないので、まずは、学べる大学をピックアップしよう。
宇宙工学を学びたい場合、航空宇宙工学科なら確実だが、学科名に宇宙が入っていなくても、宇宙工学を学べることもある。学校案内などで、専門科目を詳しくチェックしよう。
ハイテクの最先端をいく分野だけに、研究施設や実験機器、情報処理システムなどが重要となる。したがって、施設設備の充実度や教授の専門なども考慮に入れておきたい。

航空・宇宙工学 時間割例&カリキュラム

実験・演習から設計・開発まで

航空・宇宙工学を学ぶには、まず数学、物理、化学の素養が要求されます。基礎専門科目としては、材料力学、流体力学、熱力学、航空流体力学、制御理論などがあります。また、専門科目としては、粘性流体力学、ジェットエンジン理論、宇宙推進工学、飛行力学などの科目が重点的に配されています。
講義内容は大学によってさまざまですが、実際の航空機のジェットエンジンのしくみについて学んだり、操縦訓練をするためのフライトシミュレーターを使った実習をしたりと、実習や演習を通じて航空・宇宙に関係する科目について学んでいきます。

先輩の時間割例

Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 振動工学 数値解析 固体力学
2 工業数学A2 気体力学 量子物理学1 流体力学 熱統計力学
3 物理工学演習 航空宇宙工学
実験
4
5 電気回路と
微分方程式

航空・宇宙工学 卒業後の進路

国公立大を中心に大学院への進学者が非常に多い。なかには卒業生のほとんどが大学院へ進学するような大学もある。就職先には航空機関連企業、宇宙開発事業団、航空宇宙関連研究所などがある。ほかに、専門知識を生かすことのできる自動車、電気機器、精密機器メーカーなどの企業でエンジニアとして働く人も多い。

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