資源・エネルギー工学

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資源・エネルギー工学 学問の内容

地球内部の地下資源が研究対象に

資源工学は、地球の内部の岩石圏にある地下資源が研究対象です。鉱物資源やエネルギー資源を開発するための技術を研究しています。またトンネルやダム、地下水流などと岩盤の関係や、地質そのものや鉱床などを調べ、地殻の性質や状態を研究します。
エネルギー工学では、エネルギーを取り出す技術の開発をしています。石油や石炭を効率的に使う技術や燃焼時に出る汚染物質を減らす技術の研究は、かなり進んできています。また原子力の利用についてはさまざまな問題があり、安全性、コスト面など、技術改良が大きな研究課題になっています。
新しいエネルギー源としては、太陽が大変注目されています。太陽光の1万分の1は地球の全エネルギーに当たるといわれていますが、太陽電池などは、一般家庭にも普及し始めたとは言え、まだコストがかかり、さらなる研究が待たれるところです。また、地熱発電も期待されているエネルギーです。
この分野ではこれまで、新物質の発見や新技術の開発が最大の課題とされ、環境問題や資源枯渇の問題は主目的ではありませんでした。しかしこれからは、技術の追究にとどまらず、環境におよぼす影響や安全性などを常に検証していく視野の広さが求められています。

資源・エネルギー工学 大学選びのアドバイス

工学部や理工学部などに設置されている関係学科で学ぶことになるが、その数は少ない。研究テーマが幅広いため、自分が学びたい分野が用意されているのか、授業は充実しているか、実験設備は最新のものかなど、大学案内などで確認しよう。
特に原子力分野に進む場合は、大学院への進学を前提として考えておいたほうがよい。大学院の研究内容のこともパンフレットでよく調べておく必要があるだろう。

資源・エネルギー工学 時間割例&カリキュラム

環境も視野に入れながら研究する

1・2年次に数学、物理学、化学、地学などの基礎科目を履修するとともに、電気工学実験などの基礎的実験も行います。また、資源工学に関する総論なども専門基礎科目として学びます。3年次以降に履修する専門科目としてはエネルギー変換工学、核燃料工学、探査工学、冶金原料工学、開発システム工学などがあります。
また、資源・エネルギー工学は、環境問題と密接に関わる学問ですから、環境工学や環境安全工学などの科目もあります。資源・エネルギー工学の研究においては実験は欠かせないものです。

先輩の時間割例

Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 原子力工学
演習II
電子回路I 数学解析演習
2 放射線保健
物理学
原子炉工学 電磁理論演習 原子核物理学
3 原子力材料工学 電磁理論III 原子物理学 電子情報
エネルギー工学
実験第1部
4
5

資源・エネルギー工学 卒業後の進路

資源工学を学んだ人は、鉄鋼業、商社、産業機械メーカー、石油メーカーなどに就職するケースが多い。そのほか、地質・環境コンサルタントになる人もいる。エネルギー工学では、ガスや電力、自動車などの関連企業の技術開発者になる人が多い。また、大学院進学者も多い。

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