コンピュータを利用して情報の活用法を研究する
情報科学は、数学の知識や基礎理論をベースにして情報について研究する学問で、もともとは確率論や統計学、最適化法といった応用数学から発展したものである。コンピュータの発達による現代の高度情報化社会を背景として、今後もますます重要になる学問である。
情報の性質や構造を解き明かす情報理論に基づいて、コンピュータを使った情報処理やデータ解析の方法などを学び、情報システムの設計や開発の専門家をめざす。
数学の基礎を土台に学ぶ
1・2年次は主に基礎となる代数学、幾何学、解析学、統計学、情報数学などの数学分野を学ぶ。
専門科目のなかでは、1年次からプログラミングを学ぶ大学が多い。JavaやC++といったプログラミング言語を学び、実習では実際に自分でプログラムをつくって実行する。
ほかにデータベース理論やコンピュータグラフィックスなどについても学ぶことが多い。
実際にこの学問を学んでいる先輩の時間割例です。
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Mon |
Tue |
Wed |
Thu |
Fri |
Sat |
1 |
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グラフ理論 |
画像処理 |
通信理論 |
経済学 |
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2 |
応用プログラミング |
英語IIa |
中国語 |
英語IIb |
積分変換法 |
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3 |
社会学 |
回路解析 |
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確率論 |
情報科学実験 |
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4 |
線形システム |
確率過程論 |
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情報数理 |
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5 |
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情報数理演習 |
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一般企業でシステムエンジニアやプログラマーになる人が多い。業種としては、コンピュータ関連や電気機器メーカーのほか、銀行、証券、保険などの金融業があり、データの分析や統計処理などを行う職種に就くことが多い。また、数学の教員をめざす人や、大学院へ進む人もいる。
情報科学は理学部や理工学部に設置された情報科学科などで学ぶことができる。
情報科学は近年、数学が急速に発展した結果生まれた学問分野であるため、もともと数学科だった学科に情報科学も専攻できるようにした大学もある。理論を重視する学科と、情報科学の実践面にあたるソフトウエアについて深く学べる学科とに大別される。自分が何を勉強したいのかをよく考えておきたい。
また、入学後に専攻を選択する場合、希望がどの程度かなうのか、大学案内などで調べておこう。
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