社会学
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社会学 学問の内容
人間社会における秩序、しくみに注目する
社会学とは、個人と個人、集団と集団、あるいは個人と集団など、社会生活のなかでの人間同士の関係のあり方や、社会のしくみそのものを探る学問です。
社会学では、「人間社会における秩序とはなにか」ということにまず注目します。友人から国家までを研究対象として、秩序の形成や混乱、変化が生じるメカニズムを解明していくことで、人間と社会のかかわり方がより明確になるからです。連帯、協同、対立、競争といった社会的な行動が、“秩序”を研究する際のキーワードとなります。
研究を進める際には、「社会実習」といって理論だけでなく実際に社会に出て、自分で現実の社会状況を調べていく実習があり、場合によっては海外に出かけたりもします。また、人口割合などの統計を扱うことも多く、そういった統計処理にはコンピュータを使うなど、色々な手法を採りながら研究を進めていきます。
社会学の研究対象は、あらゆる社会の集団や社会関係です。例えば、夫婦の離婚や子供の非行、そして戦争のような問題にまで及びます。社会の動きに応じて研究対象が常に変化していくのも、社会学の大きな特色なのです。
社会学 大学選びのアドバイス
社会学は研究対象となる範囲が広い。そのため、自分の興味・関心のあることを学べるかどうかが、大学選びの最大のポイントとなる。
家族、企業、国際社会、地域社会など、大学によって得意としている分野がある。大学案内などで、学科の特色や教授の専門を調べよう。
また、社会学はコンピュータによる情報処理やフィールドワークが研究の重要な手段となっている。これらの講義が充実しているか、施設・設備は整っているかなども考慮するといいだろう。
社会学 時間割例&カリキュラム
あらゆる社会集団、社会変遷が研究対象
社会学は、あらゆる集団や社会関係、社会の移り変わりが研究の対象となるので、科目もさまざまなものがあります。ここでは、社会学の基礎知識を身につけるための科目に絞って触れます。
まず、社会学概論、社会構造論、社会集団論、コミュニケーション論などの基礎的な科目を履修します。また、これらの関連科目として、社会学史、社会調査論、社会統計学、社会心理学なども学びます。
各大学では、それぞれにユニークな講義を展開しています。ある大学では、実際に新聞広告やCMコンテを制作する演習を行っています。
先輩の時間割例
Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | Sat | |
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1 | 社会調査法 | 社会思想史 | 社会情報統計論 | 法社会論 | 総合英語 | |
2 | 社会意識論 | 総合英語 | 現代社会論 | |||
3 | 社会集団・組織論 | 情報社会論 | 社会構造・変動論 | 日本民俗学 | ||
4 | 中国語中級 | 基礎演習 |
社会学 卒業後の進路
多彩な研究内容であるため、就職先も幅広い方面にわたっている。なかでもマスコミ志望者が多いが、かなりの難関である。
したがって大半は、金融、メーカーなどの一般企業に就職し、マーケティングなどの職種に就く。また、身につけた調査手法のスキルを生かして、リサーチ会社などで活躍している人もいる。