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総合理学 学問の内容

理学各分野の関連性を見いだす学問

総合理学では、理学系統のそれぞれの学問分野の知識や研究の成果をうまく組み合わせて、より豊かな人間生活に貢献するための理論や技術の構築と、それを実現できる人材を育成していくことを目的としています。
理学系統の主な分野には、数学、物理学、化学、生物学、地球科学があります。総合理学は、これらの学問分野を具体的に研究していったり、数学と物理学など2分野にまたがって研究を進めたり、また理学の知識を社会科学などの他系統の分野に生かす方法を研究したりといったように、学問分野相互の関連性を重視するのが特徴です。
どの学問領域でも、一つの学問分野の発展は、ほかの分野にさまざまな波及効果をもたらします。例えば、高校の数学でも習う行列の知識は、物理学の量子力学では基礎となります。そして量子力学の研究でわかったことを応用して、生物学では生命のメカニズムを解明する研究が進められています。
総合理学の研究成果は、学問分野間の橋渡し的な役割を担っています。理学の基礎理論をしっかりと身につけ、ほかの分野へのおう盛な好奇心と幅広い視点を持つことが大切です。

総合理学 大学選びのアドバイス

総合理学を学べる学科はそう多くはない。理学部などに設置されており、学科の名称は自然環境科学科、生命環境科学科、環境共生工学科などさまざま。研究内容の特色がそのまま学科名になっていると考えていいだろう。また、総合科学系統の学科や、理学部の学科でコースを選択すれば学べる大学もある。
総合理学は学際的な学問で、研究内容が幅広い。大学によって扱う研究テーマに特色がある。大学案内などで調べて、自分の希望とあっているかどうか調べたほうがいいだろう。
同様に研究施設・設備の充実度も大学選びのチェックポイントとなる。

総合理学 時間割例&カリキュラム

自分で専門分野を決めて学ぶ

総合理学を学ぶには、理学系のすべての学問に関する総合的な知識を身につけていく場合や、2つの分野にまたがって研究する場合がありますが、いずれの場合にも学生は地球物理学、細胞学、高分子化学など、理学全般にわたる科目群から、自分で専門分野を決めて履修していくことになります。
講義内容も大学によってさまざまで、化学に物理学を融合させた物質科学、生物学に化学を融合させた生物化学、また環境化学や分子生物学など、化学と生物学の境界線上にある学問を学べる大学もあります。

先輩の時間割例

Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 体育実技 数学教育法
2 政治学 計算機数学I 解析学I 日本国憲法 線形代数学I
3 実用数学I 比較生化学 数学要論I 有機化学III 科学技術
英語I
4 生物学実験I 錯体化学 物理学実験I 化学実験I
5 視聴覚教育

総合理学 卒業後の進路

ほかの理学系統の学問と同様に、大学院へ進学する人が多い。
就職する場合は一般企業が中心で、学際的な学問の性格を反映して、コンピュータ関係、電気・精密機器メーカー、化学工業、情報産業、サービス業など、さまざまな業種に就職している。今後は銀行、証券、保険などの金融機関への進出が増えることも予想される。

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