学問情報 経済・経営・商学
経営情報学
経営情報学 学問の内容
企業経営における「情報の活用」を研究する
経営情報学は、「ITを利用した情報システムを、経営にいかに活用していくか」を研究する、比較的新しい学問分野です。
企業経営をしていくうえではさまざまな課題があります。課題解決のために利用するIT技術(ソフトウェア)の開発など、情報処理の技術や通信技術の開発に力を注ぐのが経営情報学です。
経営情報学を研究していくにあたっては、企業の経営に必要な情報とはなにか、それはどこにあるのか、それらをどのように活用し、企業の発展にどう結びつけるのか、という発想が常に求められます。経営者が意志決定する際に必要なのは、正確な“情報”です。その“情報”には、経理的な数字だけでなく、経営者の勘と経験に裏付けされた直感のようなものまで含まれています。経営情報学はこうした「情報の活用」についても研究しており、コンピュータから出てくる機械的なデータだけでなく、経営者の勘や経験といった人間的な側面も含めた意志決定のあり方を探っていくのです。
経営情報学 時間割例&カリキュラム
3つの科目群からバランスよく学ぶ
経営情報学では一般的に、経営学、企業論など経営学の基礎を学ぶ科目、経営数学、統計学などの数学系の専門科目、システム設計、情報科学、情報処理論など経営情報学ならではの科目があり、これらの科目がバランスよく学べます。
講義内容は各大学ごとに特色があり、夏休みの1週間を使って海外の企業を訪問し、経営と訪問国の歴史などを学ぶ授業を設けている大学や、グループで仮想の会社を立ち上げ、投資の獲得を競いあうゲームをする、ユニークな演習を行う大学もあります。コンピュータプログラミングに関する授業が多いのも特色の一つです。
実際にこの学問を学んでいる先輩の時間割例です。
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Mon |
Tue |
Wed |
Thu |
Fri |
Sat |
1 |
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簿記実習 |
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文化交流論 |
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2 |
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情報管理論 |
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外国文化論 |
システム設計論 |
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3 |
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会計学 |
情報処理論 |
総合セミナー |
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ビジネスと情報 |
4 |
企業形態論 |
中国語読解 |
システム監査論 |
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経営情報学 卒業後の進路
証券会社、銀行、メーカー、流通、サービス業などの情報システム部門やコンピュータ関連企業など幅広い分野の企業に就職する人が多い。また、若手起業家となる人もいる一方、公務員や資格取得をめざす人も多い。
経営情報学 大学選びのアドバイス
経営情報学が学べる大学は経済学や経営・商学ほど多くはない。経営系の学科の中に経営情報コースとして組み込んでいる大学も多いので、細かくチェックしておきたい。
カリキュラムは大学によってかなり異なる。情報処理技術者の資格取得をバックアップするカリキュラムを持つ大学もある。経営情報学以外に自分が学びたい科目がある場合、その科目が選択できるかどうかも重要な判断材料となる。
また、経営情報学を専攻できる大学院は少ない。さらに深く学びたい人は、注意が必要だ。
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