愛玩動物看護師

獣医師や飼い主と動物の架け橋的な存在

　国家資格となることで、今まで獣医師にしか認められなかった診療行為の一部が、愛玩動物看護師も実施可能となった。犬や猫などの愛玩動物に対して、獣医師の指示の下で採血、投薬（経口など）、マイクロチップの挿…

国家資格の取得が必須

2022年5月に愛玩動物看護師法が施行され、愛玩動物看護師になるには、愛玩動物看護師国家試験に合格し、免許を受けなければならないと定められた。

　国家試験の受験資格は、愛玩動物看護師を養成する大学で農林水産大臣・環境大臣が指定する科目を修了した者、または、都道府県知事の指定した養成所で３年以上必要な知識および技能を修得した者に与えられる。出題範囲は、基礎動物学、基礎動物看護学、臨床動物看護学、愛護・適正飼養学の４科目群。試験問題は、必須問題（50問）、一般問題（100問）、実地問題（50問）の３区分に分かれており、必須問題の正答率70％以上および一般問題・実地問題の正答率60％以上で合格となる。

　合格率は、第１回（2022年度実施）は88.9%、第２回（2023年度実施）は68.6%だった。