薬剤師
病院や薬局で薬の管理・調剤を行う職業。また、製薬会社で薬の研究・開発などに携わる人もいる。「かかりつけ薬剤師」が注目されるようになって以降、身近な薬の専門家として、薬や服用の相談に乗ることが大切な業務になってきている。
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薬剤師の仕事の内容
病院や薬局以外に製薬会社などでも活躍
薬剤師の代表的な仕事は、病院や薬局で薬を管理し、医師の処方せんに基づいて薬を調剤することだ。最近は、医師の処方せんを病院外の薬局で薬剤師が調剤する医薬分業体制が進んでおり、その役割は重要性を増してい…
薬剤師の働き方と生活
病院で働く場合は夜勤があることも
勤務先としては、病院、診療所、薬局が多いようだ。そのほか、製薬会社や化粧品メーカーなどの企業で、製造管理者、品質管理者、研究員、毒物劇物取扱責任者などとしても活躍している。勤務時間は、勤務する会社や…
薬剤師にふさわしい人・適性
細心の注意力や責任感の強さが求められる
人の命に直結する薬を扱うだけに、ミスが許されない職種の一つだ。専門的な知識はもちろん、どんなに忙しくても冷静な判断力を維持できることが大切な資質となる。また、病院内の薬局は、たくさんの外来患者が処方…
薬剤師の将来性
薬学の専門家として企業からのニーズもある
製薬会社や化粧品会社などでは、製造・販売などの工程の管理者や、医薬情報担当者として薬剤師の有資格者を必要としており、企業内スペシャリストとしての期待は高いと言える。ただし2009年から、登録販売者の…
薬剤師の年収・給与・収入
収入
・平均給与 41万4600円/月
・年収 約583万円
※年収の計算方法:きまって支給する現金給与額(41万4600円)×12カ月+年間賞与その他特別給与額(85万8700円)
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より
※10人以上の規模の事業所で働く薬剤師の給与月額男女計(平均年齢:41.1歳、勤続年数:9.1年、所定内実労働時間数:164時間、超過実労働時間数:9時間)
薬剤師の資格
必須資格 … 薬剤師
薬剤師として働くためには、国家試験の合格者に与えられる「薬剤師」の資格が必要だ。国家試験には受験資格があり、大学の6年制の薬剤師養成課程を修了しなければならない。
試験では必須問題と一般問…
薬剤師になるには
6年制の薬剤師養成課程へ進学
薬剤師になるには、大学の薬学部か薬科大学に設置されている6年制の薬剤師養成課程を修了し、薬剤師国家試験に合格することが必要だ。近年、薬剤師にはより幅広い分野において、臨床に関わる実践的な能力が求められている。そうした期待に応えるため国家試験では、基本的な知識などのほか、薬学全般にわたる一般的な理論や、医療を中心とした実践の場において必要とされる知識・技能・態度などが問われる。試験問題は、必須問題と一般問題に区分され、物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務といった科目から出題される。
なお、ここ数年の薬剤師国家試験の合格率は約7割である。
薬剤師の学校の選び方
国家試験合格率&臨床教育の豊富さをチェック
大学の薬学部か薬科大学に設置されている6年制の薬剤師養成課程を修了し、薬剤師国家試験に合格することが必要だ。4年制の薬科学科から直接国家試験を受けることはできないので注意しよう。
薬剤師の…
薬剤師の就職先・活躍できる場所
薬局か医療施設で活躍
薬剤師の主要な就職先は薬局と医療施設だ。特に近年は薬局に勤務する薬剤師の需要が増していて、全国の薬剤師の半数以上が薬局勤務となっている。また調剤業務のないドラッグストアに勤務している薬剤師も多い。<…
薬剤師のやりがい
最大のやりがいは人の命を救うこと
薬剤師は人の命に関わる仕事だ。どんな職場に勤めようと、その点に変わりはない。自身の調剤や服薬指導が直接患者の命や健康に左右する。責任の重い仕事だからこそ、その分大きなやりがいを感じられるはずだ。
資格取得可能な学校を調べる
※学校ページからパンフレットや願書の取り寄せが可能です。