作業療法士(OT)
身体が不自由な人、精神に障害を持つ人に対し、「作業」を通してリハビリテーションを行う職業。食事やトイレをはじめとした日常的な動作の練習から、学校や会社に復帰するための訓練など、患者の生活をよりよくするために幅広い支援を行う。
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作業療法士の仕事の内容
さまざまな作業を通じて心身機能の回復をサポート
身体が不自由な人や精神に障害のある人をさまざまな作業を通じて治療、訓練し、社会復帰ができるように手助けするのが、作業療法士だ。
作業療法士は、医師から処方せんを受けとり、患者の症状に合わせ…
作業療法士の働き方と生活
勤務時間は規則的だが職場によっては休日出勤も
主な勤務先は、総合病院、リハビリテーション施設、精神科専門病院、身体障害者更生援護施設などだ。そのほか、保健所などに勤める人もいる。勤務時間は、医師や看護師に比べると規則的だが、状況によって勤務時間…
作業療法士にふさわしい人・適性
患者の心をくみとる洞察力も大切
まず作業療法士が知っておくべきことは、身体や心の仕組み・機能だ。身体にけがや病気を負った人、心の病気を抱えた人のケアを行うために、専門的な知識は欠かせない。それだけでなく、人の心理に通じていることも…
作業療法士の将来性
リハビリの専門家として期待が高まる
障害者や高齢者の増加に伴い、リハビリテーション療法の充実が切実に求められている。リハビリテーションのスペシャリストとして、作業療法士には高い期待が寄せられており、将来性の高い職業と言える。
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作業療法士の年収・給与・収入
収入
・平均給与 約30万700円/月
・年収 約431万円
※年収の計算方法:きまって支給する現金給与額(30万700円)×12カ月+年間賞与その他特別給与額(69万8400円)
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より
※10人以上の規模の施設で働く理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士の給与月額男女計(平均年齢:34.7歳、勤続年数:7.3年、所定内実労働時間数:161時間、超過実労働時間数:5時間)
作業療法士の資格
必須資格 … 作業療法士
作業療法士として働くには、国家試験の合格者に与えられる「作業療法士」の資格が必要だ。大学や専門学校など、指定の養成施設を卒業(卒業見込み含む)することで受験することができる。筆記試験では、解剖学や運…
そのほかにあると便利な資格
○認定作業療法士・専門作業療法士
作業療法士の中でも、優れた知識・技能を持った人に認められる資格。5年以上の臨床経験に加え、さまざまな研修を受け、試験に合格することで得られる。専門作業療法士
作業療法士になるには
養成課程のある学校への入学が第一歩
作業療法士になるためには国家試験に合格しなければならない。受験するためには、作業療法学科など養成課程のある大学や短大、都道府県知事が指定する作業療法士養成施設で3年以上、必要な知識と技能を修得することが必要だ。養成機関は、2023年現在、大学・3年制短大・専門学校などを合わせると205校ある。国家試験の合格率はここ数年80%前後である。
作業療法士の学校の選び方
実習・国家試験対策の充実度は必ずチェック
作業療法士になるには指定の大学や短大、専門学校を卒業し、国家試験に合格しなければならない。このうち大学に進学した場合は4年間、短大・専門学校に進学した場合は3〜4年間学修にかかる。1年でも早く作業療…
作業療法士の就職先・活躍できる場所
病院、高齢者向け施設で働く作業療法士が多い
作業療法士は病院や高齢者向けの介護施設に勤務している人が多い。特に病院は代表的な職場で、日本作業療法士協会に所属する作業療法士の半数以上が病院勤めとなっている。そのほか、少数ながら精神保健福祉センタ…
作業療法士のやりがい
その人らしさを取り戻す手助けができる
作業療法士が手がける「作業」は、排泄や入浴、遊びといった日常生活で行う動作一つひとつのことだ。ケガや病気でこれらの動作ができなくなった人に対してリハビリテーションを実施し、日常生活に復帰できるように…
資格取得可能な学校を調べる
※学校ページからパンフレットや願書の取り寄せが可能です。