自衛官
外国の侵攻や大規模な災害に備え、人々の平和を守る職業。戦車や戦闘機に乗り込む職種以外にも、会計科、音楽隊、整備科など、裏方に徹するさまざまな職種がある。仕事の多くの時間を訓練が占め、肉体的にもハードである分、給与や福利厚生は優遇されている。
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自衛官の仕事の内容
日本の平和と独立を守り国の安全を保つ
自衛官は防衛省・自衛隊に勤務する特別職の国家公務員で、日本の平和、独立、安全を守ることを第一の任務としている。
自衛官はまず、外国の武力侵略などで国を防衛する必要が生じたときや、内乱などの…
自衛官の働き方と生活
大きな災害の発生時には長期間の現地派遣も
勤務地により異なるが、勤務時間は原則として8時15分から17時で、完全週休2日制となっている。また、曹長以下の自衛隊員は、駐屯地や基地などにある営舎で生活するのが一般的である。
大規模な自…
自衛官にふさわしい人・適性
国を守る志と訓練に耐える体力が不可欠
仕事の特性上、国を守るというゆるぎない信念を持っていることが第一条件になる。また、自衛官にもさまざまな職種があるため一概には言えないが、多くは日夜厳しい訓練を行っている。身体が頑丈なこと、どのような…
自衛官の将来性
日本だけでなく世界の平和に貢献する
近年、自衛隊が果たすべき役割への期待が大きくなっている。国内における災害や事故などの際の救助活動だけでなく、国際社会の平和と安全を維持するために、国連の統括下で行われる国連平和維持活動(PKO)や、…
自衛官の年収・給与・収入
収入
初任給 約23万円
自衛官の資格
必須資格 … 自衛官採用試験
自衛官になるには採用試験に合格する必要がある。試験は「幹部候補生」「医科・歯科幹部」「技術海曹・空曹」といった階級別に行われているほか、「防衛大学校生」のように、自衛官になるための学校の入試も実施さ…
自衛官になるには
試験の種類が多く、だれにでも門戸が開かれている
自衛官の採用試験にはいろいろな種類がある。自衛官候補生、一般曹候補生、防衛大学校学生、防衛医科大学校医学科学生・看護学科学生、航空学生、大卒者を対象とした幹部候補生などだ。また幹部候補生の採用に、大学の歯学科や薬学科出身の人が、自衛隊の歯科医官や薬剤官をめざすコースもある。
防衛大学校の卒業生は専攻によって陸・海・空曹長に任命され、幹部候補生として1年間教育を受けたのち、3等陸・海・空尉に昇任する。
なお、防衛省では、「語学職」のみ防衛省専門職員採用試験が実施され、そのほかは防衛省独自の試験ではなく、国家公務員採用試験(総合職・一般職)の合格者から採用される。
自衛官の学校の選び方
幹部をめざすなら防衛大学校へ
高校卒業後すぐに入学できる自衛官の学校は3つある。防衛大学校、防衛医科大学校、航空学校だ。
防衛大学校は陸上・海上・航空自衛隊の幹部を育成する学校。自衛官になるための訓練約1000時間に加…
自衛官の就職先・活躍できる場所
駐屯地での訓練だけでなく、災害派遣や平和維持活動も
自衛官の多くは駐屯地や基地で過ごし、それぞれの訓練や実務を行っている。また、大規模な災害が発生した際は現地に赴き、救命活動や物資の輸送、炊き出しなども行う。そのほか、国際情勢によっては海外の紛争地帯…
自衛官のやりがい
命をかけて国民を守る
自衛隊は有事の際に国と国民を守れる唯一の組織だ。自分の命をかけて他人を守るという仕事に、誇りを抱かない人はいないだろう。また近年は自然災害が多く発生しており、自衛隊による対応が求められる場面も多い。…