診療情報管理士
カルテをはじめとした診療情報を管理する職業。カルテに書かれたことが正しいかを確認し、病院のデータベースに入力・管理することが仕事だ。患者の大切な個人情報を守り、かつ病院の経営や病気の研究にデータを役立てるために必要な職業と言える。
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診療情報管理士の仕事の内容
診療録を管理し整理する責任者
医師が病院で患者に行った医療行為を記録した診療録(カルテ)や検査記録などの診療情報を管理し、必要な場合は情報開示などを行うのが診療情報管理士の仕事だ。
診療情報管理士は、カルテに書かれてい…
診療情報管理士の働き方と生活
休日や福利厚生も充実し、長く働ける職場
診療情報管理士は病院で働くが、看護師や医師のような夜勤はなく、労働時間や休日、福利厚生などは、病院事務の職員とほぼ同じ扱いとなることが多い。年齢の幅も広く、長く働ける職場だ。
雇用形態もさ…
診療情報管理士にふさわしい人・適性
医療知識が豊富で、情報を管理する責任感のある人
診療情報管理士には、診療内容を正しく理解したうえで、わかりやすく文章を書くことが求められる。医師のように直接治療に関わるわけではないが、専門的な医療知識が不可欠だ。そのうえで、医師が書いた内容をきち…
診療情報管理士の将来性
カルテの電子化により必要性が高まる
病院を評価する制度や、カルテの電子化、医療費支払いの目安となる「診療録管理体制加算」とよばれる制度の登場にともない、診療に関するデータは多方面で活用されるようになっている。このような事情を背景に、診…
診療情報管理士の年収・給与・収入
収入
勤務先により異なる
診療情報管理士の資格
…
関連資格
診療情報管理士
診療情報管理士になるには
日本病院会が指定する養成機関で学ぶといい
一般社団法人日本病院会が指定する大学、専門学校で3年以上、指定の単位を修得した後、認定試験に合格すると、「診療情報管理士」として認定、登録される。指定校は、2022年現在、全国に20大学、専門学校47校がある。指定校以外の大学、短大、専門学校を卒業後、一般社団法人日本病院会が主催する「診療情報管理士通信教育」を2年間受講しても、認定試験の受験資格が得られる。
診療情報管理士の学校の選び方
どのように活躍したいかによって選ぶべき学校も変わる
診療情報管理士には、日本病院会が指定する大学・短大・専門学校で3年以上学び、試験に合格することでなれる。指定の大学・専門学校以外に進学すると、卒業後に通信教育を受けなければならなくなるので、今からめ…
診療情報管理士の就職先・活躍できる場所
病院で働く人が大多数
診療情報管理士の大部分は医療機関、特に病院に勤務している。診療所(クリニック)に勤務している人もいるが、病院で働く人に比べると数は少ない。医療に関連した民間企業に勤めている人もごく少数ながらいるよう…
診療情報管理士のやりがい
患者や医師だけでなく、地域や国まで支えられること
診療情報管理士が扱う医療情報は、病院や患者を支える極めて重要な情報だ。診療情報管理士が正しくデータを提供するからこそ、医師をはじめとした医療従事者はスムーズに治療を進めることができる。直接的に患者と…