海洋工学系研究・技術者

海を研究し、資源やエネルギーとして実用化

　海は、地球最後のフロンティアと言われるほど、未知の神秘と、大きな可能性を秘めている。海底には金属や鉱物などの資源が眠っており、また海洋研究によって得られるデータは、気象情報、航路の安全、地球環境の保…

調査内容によっては長期の船上生活も

　海洋工学に関連の深い省庁には、文部科学省、資源エネルギー庁、気象庁、海上保安庁などがあり、これらの関連機関に勤める。民間では、石油、ガス、電力、鉱業のほか、しゅんせつ業や潜水器メーカーなどに活躍の場…

海に対する夢と冒険心が大切

　第一に、海が大好きで、海に対して夢を持っている人がふさわしいと言える。また、海はいまだに解明されていない部分が多いので、未知の分野に果敢に取り組む積極性や勇気、冒険心なども求められる。

　さ…

地球規模の壮大な計画が進む

　海が地球環境に与える影響を調査するため、全世界の海洋工学技術を駆使して地球規模での海洋観測が行われたり、また、海洋発電という壮大な海洋開発が計画されたりするなど、海洋が持っている可能性を引き出すため…

収入

年俸 600〜750万円（経験・能力により異なる）

…

大学で関連学問を修得するのが一般的

　海洋工学系の研究・技術者になるには、大学の工学系学部の海洋工学系学科、理学系学部の地球科学系学科などの関連学科、もしくは関連する大学院を修了し、国の研究機関や民間の海洋開発関連企業に就職するのが一般的なコースだ。

　海洋工学に関する学科を置いている大学は多くないので、あらかじめしっかり調べておく必要があるだろう。

　日本の海洋開発の中心的な存在である（国研）海洋研究開発機構（JAMSTEC）の正規採用数は、今のところ若干名にとどまっている。