司法書士
裁判所や法務局に提出する法律の書類を作成する仕事。一般の人に代わって、複雑な法律業務を代行する職業だ。また、法律の改正によって訴訟代理業務が認められたことで、法律に詳しい身近な専門家として存在感を増しつつある。
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司法書士の仕事の内容
一般市民に代わって法律上の手続きを行う
家を新築したり、土地や建物を売買したりするときには、複雑な書類の作成や法律上の手続きが必要だ。これらの処理は専門的な法律知識がないと難しいため、司法書士が一般市民や企業から依頼を受けて、手続きを代行…
司法書士の働き方と生活
勤務時間や休日はおおむね規則的
主な勤務先は司法書士事務所や官庁・企業の法務部門などだ。最も多い5仕事は不動産登記なので、不動産の動きが激しいときほど忙しくなる。独立開業した場合でも、勤務時間は一般的に官庁の開庁時間と同じ9時から…
司法書士にふさわしい人・適性
きちょうめんで勉強を欠かさぬ努力家
司法書士の仕事は依頼者の財産や権利にかかわるものであり、書類や手続きの不備、ミスが許されない。忙しくても、慎重できちょうめんに仕事を進められる人、確実にこなしていける人に向いているだろう。一方で、依…
司法書士の将来性
身近な法律の専門家として高まる必要性
今後、社会構造の複雑化や市民の権利意識の高まりで、さまざまな民事事件などの増加が予想され、司法書士の需要も多くなると思われる。
また、2003年に司法書士法が改正され、認定を受けると簡易裁…
司法書士の年収・給与・収入
収入
経験や能力により異なる
司法書士の資格
司法書士
司法書士として働くには、国家試験の合格者に与えられる「司法書士」の資格が必要だ。特別な受験条件はなく、年齢や性別、学歴にかかわらず受験することができる。2022年度の試験は、合格者数が660名、受験…
そのほかにあると便利な資格
○行政書士
司法書士は法務局や裁判所に提出する書類をつくるのが仕事であり、行政書士は行政機関(役所など)に提出する書類をつくるのが仕事。専門分野は違うが、業務の内容や流れはかなり似ている。試
関連資格
土地家屋調査士/行政書士など
司法書士になるには
あきらめず勉強を続ける努力が必要
司法書士になるには、国家試験である司法書士試験に合格するのが一般的である。
試験は年齢、学歴を問わずだれでも受験できるが、高度な専門知識が必要だ。筆記試験では憲法、民法、商法、刑法に関する知識、不動産登記・商業登記に関する知識、供託並びに民事訴訟、民事執行及び民事保全に関する知識などが問われる。筆記試験合格後は口述試験を受験する。大卒者でも1回で合格するのは難しく、2022年度の合格率は約5.2%だった。この難関を突破するには、大学の法学系学部に進学するのが一般的だ。
また、大学で学ぶと同時に法律の専門学校に通ったり、卒業後、司法書士事務所のアシスタントをしながら合格をめざす人もいる。