消防官(消防吏員)

消防官

 火災や台風、地震をはじめとした災害現場に出動し、消火や危険の排除、人命救助を行う職業。災害対応以外にも、救急隊による傷病者の応急処置・搬送や、防災の予防啓発活動など、部隊に分かれてさまざまな業務を行っている。

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消防官の仕事の内容

災害から人々を守り暮らしの安全を支える

 人々の貴重な生命や財産を守るために大きな役割を果たす消防組織。その担い手である消防官は、火災の消火はもちろん、風水災害や地震などの際にも出動し、人命救助や二次災害の防止に活躍している。

 ま…

消防官の働き方と生活

いつでも出動できるよう交替で勤務する

 仕事の性質上、いつでも現場に出動できることが求められるため、いくつかの班を編成し、交替で24時間勤務する体制が採られている。

 また、自分の命をかけて人命救助を行う仕事なので、勤務時間中は常…

消防官にふさわしい人・適性

機敏さ、規律を守ることなどが必要

 消防官は人の命を助け、災害や事故から人を守る仕事だ。そのため何よりも、人の役に立ちたいと思う気持ちが大切になる。また業務にはかなりの危険が伴うこともある。無事に任務を達成するためには、体力、機敏さ、…

消防官の将来性

大都市では特定の分野に強い人材に期待

 火災、地震、風水害などの災害はいつの時代にも発生する可能性があるため、消防官の果たす役割には今後も大きな期待が寄せられている。

 また、近年では建物の高層化などにより、これまでにないタイプの…

消防官の年収・給与・収入

収入

初任給 約25万9000円

消防官の資格

必須資格 … 消防官採用試験

 消防官として働くには、各自治体の消防官採用試験に合格することが必要だ。自治体によって差はあるが、学力や年齢別にいくつかの区分が設けられていることが普通。中には救急救命士の資格を持つ人用の区分を設けて…

そのほかにあると便利な資格

    ○救急救命士

     救急車に乗り、傷病者に応急処置を施す職業。消防官の一種とされている。救急救命士の資格がなくても救急車への乗車や応急処置は行えるが、救命のプロフェッショナルとして活躍したいのであ

消防官になるには

学科試験のほかに体力検査も

 消防官になるには、消防官の採用試験に合格し、各自治体に採用されなければならない。地域によって違いはあるが、大卒者程度、短大卒者程度、高卒者程度などに分けて行われるのが一般的だ。また、大卒者程度の採用試験では、建築、電気、化学、機械といった専門系の区分を設けているところもある。

 なお、試験では一般教養や論文といった学科試験のほかに、適性検査、反復横跳びや腕立て伏せなどの体力検査も行われるので、日ごろから体を鍛えておく必要がある。

 実際に任務に就くのは、消防学校で消防業務の基礎を学んだあと、各消防署に配属されてからになる。

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