臨床検査技師
医師の指示のもと、患者の血液や尿などの検体や、脳をはじめとした患者の身体の検査を行う職業。病院に勤務する人が多いが、検体の検査だけを専門に行う検査センターに勤める人もいる。また、がん細胞の検査を専門に行う細胞検査士という職種もある。
いろいろな視点から
この職業について調べてみよう
関連する情報を調べる
臨床検査技師の仕事の内容
患者の血液や細胞、器官を多角的に検査する
臨床検査技師は、医師の指示に従って、患者の血液や尿、便、脳波などを検査する医療技術者だ。
その仕事は、大きく分けて2種類ある。一つは、患者の血液や尿などから細菌やウイルスを調べ、病気の原因…
臨床検査技師の働き方と生活
施設によっては休日出勤や夜勤がある場合も
主な勤務先は、大学の付属病院や総合病院の検査室などが挙げられる。また最近は、臨床検査を一手に引き受ける検査センターなど、病院以外での活躍の場が広がっている。
勤務時間は、ほかの医療関係の仕…
臨床検査技師にふさわしい人・適性
理系分野に強く観察力に優れた人
検査、分析といった仕事の性質上、やはり理系の人に向いている。また、実際の検査は生理学的検査、生化学検査、病理検査、血液検査、微生物検査など、非常に多岐にわたる。そのため生物や科学の分野に強く、広く関…
臨床検査技師の将来性
健康な人を対象とした予防のための検査が増える
病気の治癒率を上げるために、最近はさらに多くの検査項目が指示される傾向にあり、臨床検査技師の果たす役割はより重要になっている。
また今後は、がん検診をはじめとする生活習慣病予防のための検診…
臨床検査技師の年収・給与・収入
収入
・平均給与 約34万7300円/月
・年収 約509万円
※年収の計算方法:きまって支給する現金給与額(34万7300円)×12カ月+年間賞与その他特別給与額(92万1600円)
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より
※10人以上の規模の事業所で働く臨床検査技師の給与月額男女計(平均年齢:39.8歳、勤続年数:11.2年、所定内実労働時間数:164時間、超過実労働時間数:11時間)
臨床検査技師の資格
必須資格 … 臨床検査技師
臨床検査技師として働くには、国家試験の合格者に与えられる「臨床検査技師」の資格が必要だ。国家試験の受験資格は大学の医療系学部、短大の医療検査学科、専門学校、指定の養成所などを卒業することで得られる。…
臨床検査技師になるには
国家試験の合格が必要
臨床検査技師になるためには、臨床検査技師国家試験に合格しなければならない。
受験資格は大学の医学部・歯学部や3年制の短大の臨床検査学科など、あるいは専門学校の養成課程、都道府県知事指定の養成所を卒業すると得ることができる。また、獣医学系・薬学系・保健衛生学系学部で必要な科目を履修して卒業した場合などにも受験資格が得られる。
なお、臨床検査技師国家試験の近年の合格率は約7〜8割である。
臨床検査技師の学校の選び方
実習内容と施設・設備をよく見比べて
臨床検査技師になるには、大学の医学部・歯学部や短大の臨床検査学科、あるいは専門学校の養成課程などを卒業し、国家試験に合格する必要がある。まずはこの養成課程がある学校から志望校を考えていこう。
臨床検査技師の就職先・活躍できる場所
病院の検査室か、検査センターか
臨床検査技師の主要な就職先は、大学病院や総合病院の検査室と、病院から検査を委託される検査センターの2つだ。
○大学病院、総合病院
大学病院や総合病院は、検査の内容によって…
臨床検査技師のやりがい
病気の早期発見、治療に貢献できる
臨床検査技師の仕事は、病気の疑いがある人の体を細胞レベルで検査することにある。臨床検査技師が正確に検査を行うからこそ、医師も適切に診療や治療ができるのだ。検査のおかげで病気を早期発見できたときや、適…
資格取得可能な学校を調べる
※学校ページからパンフレットや願書の取り寄せが可能です。