国税専門官
税金が正しく納められているか調査し、不正を正す職業。家宅捜索を行う「国税査察官」、通称マルサのほか、「国税徴収官」「国税査察官」がいる。また、税金を滞納している人の相談に応じ、支えとなることも重要な仕事の一つだ。
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国税専門官の仕事の内容
国の財源を支える税務のスペシャリスト
国税専門官は、国の財源となる税金を賦課・徴収する専門家で、役割によって国税調査官、国税徴収官、国税査察官に分かれている。
国税調査官は、税の申告が適正に行われているかどうかの調査や、申告に…
国税専門官の働き方と生活
意欲や適性によっては海外勤務の可能性も
勤務時間は基本的に1日約8時間で、土日、祝日は休みだが、調査、徴収、査察、納税相談など担当する職務によって多少違ってくる。
転勤は原則的に、採用された国税局の管轄内で行われる。また、意欲や…
国税専門官にふさわしい人・適性
公正な判断力と不屈の精神力
国税専門官の仕事は、税金が正しく納められているかを監視し、徴収することだ。そのため、まず公正な判断力、正義感、責任感が求められる。また、特に税金の調査を行う場合、調査が進展しないことや、圧力を受ける…
国税専門官の将来性
経済のグローバル化に対処できる人材に期待
昨今では、経済の発展に伴って商取引が複雑化、広域化し、脱税などの事例も増加している。このような状況に対処するためにも、さらに高度な専門知識や技術を持った人材が求められる。
また多国籍企業の…
国税専門官の年収・給与・収入
収入
初任給 約25万5000円(東京都特別区内勤務・2023年)
国税専門官の資格
必須資格 … 国税専門官採用試験
国税専門官として働くには、国税専門官の採用試験に合格する必要がある。
受験資格として、大卒程度の学力を持つことと、年齢制限が定められている。志望する場合、法律や経済を学べる大学へ進学すると…
国税専門官になるには
試験合格には社会科学系学部進学が近道
国税専門官になるには、人事院が実施している国税専門官採用試験に合格しなければならない。年齢制限があるものの学歴に関係なくだれでも受験できるが、大卒程度の学力が想定されている。試験では憲法、民法、経済学、会計学、政治学、社会学などの高度な専門知識が問われるため、やはり大学の法学系、経済学系、政治学系学部へ進学した方が有利だろう。
試験合格後、各国税局への採用が決まると、3か月間の専門官基礎研修を受け、その後各地の税務署で一定期間の実務経験を積むことになる。そしてさらに専科研修などを経て、国税専門官に任命される。
国税専門官の学校の選び方
公務員試験対策の充実度をベースに
国税専門官は公務員であり、国税専門官採用試験に合格すればなれる。試験自体は学歴に関係なく受験できるが、大卒程度の学力が求められる。特にこだわりがなければ、大学に進学することをおすすめする。
…
国税専門官の就職先・活躍できる場所
税務署、国税局、国税庁の順で人口が多い
国税専門官の主要な職場は国税庁、国税局、税務署の3つだ。このうち人数が最も多いのは税務署で、国税専門官の約3分の1程度が働いている。なお、本人の希望や能力によっては、領事館など海外の拠点で働くことも…
国税専門官のやりがい
自身の手で公平・公正な社会を実現する
国税専門官は国民から公平に税を徴収するための仕事だ。淡々と事務手続きをするだけでなく、外に出て悪質な脱税がないか調査することも多い。また、強引に税を徴収するわけではなく、国民が安心して納税できるよう…