アクチュアリーの将来性

活躍分野はさらに広がる

　高齢化の進展や経済情勢の変化などに伴い、国民の保険や年金への関心が高まっており、アクチュアリーの果たす役割は今後ますます重要性を増していくだろう。

　また、確率や数理統計のプロであるアクチュアリーには、その技術を投資や資産評価などいろいろな分野に活用し、企業の業績向上に貢献することが期待されている。

　特に、将来のリスクを見通すアクチュアリーの力は、企業の経営コンサルティングに適していると言われている。これまでアクチュアリーの主な活躍の舞台は保険業界だったが、今後はコンサルティング系の企業でも、アクチュアリーの働きが評価されていくようになるかもしれない。

　また保険業界は少子高齢化の影響を強く受け、今後市場が小さくなっていく可能性がある。その対策として保険商品の多様化や海外進出をねらっていくと考えられる。数理力以外に、語学力や海外の人とコミュニケーションする力が必要になるだろう。