アクチュアリーの就職先・活躍できる場所

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アクチュアリーの就職先・活躍できる場所

保険会社、信託銀行のほか、コンサルティング関係の会社に勤める人も

 アクチュアリーは主に保険会社、信託銀行で年金、保険数理のシミュレーションに従事している。一方で、近年は活躍の幅が広がり、監査法人やコンサルティング会社などで働いている人もいるようだ。

○保険会社、信託銀行

 アクチュアリー最大の活躍の場所であり、古くから必要とされてきた就職先だ。保険や年金は、将来のリスクを非常に複雑な方法で計算し、商品開発や保険料を設定しなければならない。保険、年金を扱うのであれば、どんな企業でも必要となるのがアクチュアリーという職業だ。

 アクチュアリー正会員は、一般的に就職してからも勉強し続けて、何年もかけてやっと取得できる資格だ。そのため新卒枠として、自社でアクチュアリーをめざす人材を育てる「アクチュアリーコース」を設けている企業もある。少しでも早く活躍したいなら、こうしたコースへの就職をねらっていくのがいいだろう。

○監査法人

 監査法人とは、企業の財務書類が適切につくられているかをチェック、証明する法人のこと。例えば大企業の場合、毎日とても細かい名目で、膨大なお金を動かしている。しかし、そのお金が動いた証明を適切に記録しないと脱税などの法律違反になってしまうので、外部の専門家にチェックをお願いしているのだ。

 監査法人はその性質上、企業の経営にとてもくわしい。そのため大規模な監査法人は監査だけでなく、コンサルタントとして経営へのアドバイスも行っている。

 アクチュアリーは、「将来のリスクを数理的に証明する」という特殊なスキルを持っている。この将来のリスクの計算が、企業の長期的な経営を考えるうえで非常に役立つものなので、監査法人でコンサルティング業務を行っているアクチュアリーもいるのだ。

 同様の理由で、監査法人ではなく、コンサルティング専門の会社で経営コンサルタントとして働いているアクチュアリーもいる。

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