アクチュアリーの学校の選び方

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アクチュアリーの学校の選び方

理学部数学科が一歩有利

 アクチュアリーの資格試験では、数学に関係する高度な問題が多く出題される。大学の理学系学部、特に理学部数学科に進学しておくと、多少勉強が有利になるだろう。また、数学以外に経済学についての出題も見られるので、経済学部経営学科に進学するのも一つの手だ。

 試験の内容を詳しく見ていこう。第一次試験では基礎科目として数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論の5科目が課される。このうち数学は、分野として確率(事象と確率など)、統計(統計的推定など)、モデリング(回帰分析など)が、会計・経済・投資理論は利益計算の仕組みやミクロ・マクロ経済学、ポートフォリオ理論など、複数の分野が出題範囲に指定されている。細かい出題範囲は日本アクチュアリー会の試験要項から確認できるので、これらのキーワードを参考に、学部・学科で開かれている授業やゼミ・研究室を見ていって、勉強しやすそうなところを選んでいくといいだろう。

 なお、アクチュアリーの正会員は、なるまでにとても時間がかかる資格であり、就職してからも勉強し続けてやっと取得できる資格だ。ほとんどの人が保険会社や銀行、監査法人など、アクチュアリーが活躍するフィールドですでに就職している人なので、上記の学部・学科の中から、これらの分野への就職率が高い学部・学科を絞り込んでいくのもいいだろう。大学卒業後、すぐにアクチュアリーになれるわけではないことを念頭に置いて学校を選んでほしい。

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