司法書士の仕事の内容

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司法書士の仕事の内容

一般市民に代わって法律上の手続きを行う

 家を新築したり、土地や建物を売買したりするときには、複雑な書類の作成や法律上の手続きが必要だ。これらの処理は専門的な法律知識がないと難しいため、司法書士が一般市民や企業から依頼を受けて、手続きを代行している。

 最も多い仕事は、土地や建物を売買する際に必要な不動産登記だ。土地や建物はすべて、司法書士が登記所に手続きすることで初めて法的に認められる。また、会社を設立するときに必要な商業登記の依頼も多くある。裁判所、検察庁、法務局などに提出するそのほかの書類の作成や手続きについても、ほとんど司法書士が行っていると言っていいだろう。

 2003年に司法書士に関する法律が改正され、法務大臣の認定を受けた司法書士は簡易裁判所で訴訟代理業務を行えるようになった。小さなトラブルであれば、弁護士に代わって裁判を起こせるということだ。同様に、定められた範囲内であれば、裁判外の和解交渉も可能。現在の司法書士は、単に書類作成や手続きに関わるだけでなく、より広い意味で、市民と法律に寄り添う存在になっている。

 司法書士が働く現場は、個人事務所か司法書士法人のどちらかであることがほとんどだ。基本的に業務の内容は同じだが、個人事務所の場合は事務所自体が、司法書士法人の場合は法人自体や配属先の部署が、例えば不動産登記のような専門分野を持っていることも。特定の仕事に従事したいのか、それとも幅広い業務に従事したいのかによって、働く職場を選んでいく必要があるだろう。そのほか狭き門だが、企業の法務部などで働く道もある。

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