司法書士にふさわしい人

きちょうめんで勉強を欠かさぬ努力家

　司法書士の仕事は依頼者の財産や権利にかかわるものであり、書類や手続きの不備、ミスが許されない。忙しくても、慎重できちょうめんに仕事を進められる人、確実にこなしていける人に向いているだろう。一方で、依頼者と直接会って話を聞く機会も多い。うまく話を聞き出すコミュニケーション能力に加えて、依頼書のトラブルを解決してあげたい、要望に応えたいと思う誠実さや正義感も求められる。

　もちろん、法律の知識も司法書士には欠かせない。特に専門とする分野について、隅々まで法律を熟知している必要がある。また、法律は頻繁に改正されるので、新しい法律や法令改正の動きに敏感でないと司法書士としての責任を果たせない。常に法律の勉強と向き合っていけること、勉強を苦だと思わないことも重要な資質だ。

　最後に、独立開業するのであれば、経営者として先を見越す力や、人脈をつくっていく営業力があるとなおいいだろう。