刑務官の就職先・活躍できる場所

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刑務官の就職先・活躍できる場所

刑務所、少年刑務所、拘置所が活躍の場

 刑務官が活躍しているのは、刑務所、少年刑務所、拘置所の3つだ。それぞれどんな場所で、刑務官がどう活躍しているのかを見ていこう。

○刑務所、少年刑務所

 刑務所と少年刑務所は、どちらも刑事事件を起こし、実刑判決を受けた受刑者が収容され、刑罰として刑務作業を行う場所。大きな違いは収容される対象の年齢で、16歳以上20歳未満の人は少年刑務所に、20歳以上の人は刑務所に収容される。

 少年刑務所は少年院と名前が似ている。少年院は14歳以上16歳未満の少年が収容される施設で、非行を行った少年の社会復帰を支援するための施設であり、刑罰を科す場所ではなく、刑務作業も行われない。そのため「刑務官」ではなく、少年を指導する「法務教官」という一種の先生が主要なスタッフとなっている。

 刑務所でも少年刑務所でも、刑務作業と並行して刑務官による社会復帰のための指導は行われている。指導は大きく分けて2つ。一つは広くすべての受刑者に共通して、被害者や遺族の感情を理解させたり、罪の意識を培われたりする一般改善指導。もう一つは、例えば暴力的傾向から脱する、交通安全について考えるなどの、犯した罪に合わせて行う特別改善指導だ。

○拘置所

 拘置所は起訴された被告人(つまり、まだ罪が確定していない人)が、刑事裁判で刑が確定するまで収容される場所だ。まだ罪が確定していない人が多く収容されているので、被告人の逃走や証拠隠滅を防ぎ、無事に裁判へ送り出すことが刑務官の主な役割となる。

 ただし、裁判で罪が確定してから刑務所に護送するまでの間に、居室で刑務作業を行う場合もあるようだ。

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