ファイナンシャル・プランナー（FP）の仕事の内容

資産運用の相談に乗りアドバイスする

　預金、退職金、株、債券、不動産などの財産を、どのように運用すれば効率的なのか、安定した老後を送るためにはどのようなマネープランが適切なのかといった資産運用についての相談に乗り、それぞれの人にふさわしいアドバイスをするのがファイナンシャル・プランナーだ。

　例えば、年収1000万円の人がマイホームを持ちたいと相談に来たとする。それに対して、その人の資産やライフスタイル、家族構成など必要な情報を聞き、最も有効なマイホーム作りの資金調達方法をアドバイスするのだ。このように、ファイナンシャル・プランナーは個人のマネーライフのドクターとも言える職業である。

　ファイナンシャル・プランナーは企業で働くか、独立して働くかのどちらかで活躍することが多い。企業で働く場合は銀行、証券会社、保険会社、不動産会社などが主な就職先となる。どこで働くにしても、顧客の資産運用についてアドバイスを行うことは同じ。それに加えて、銀行や証券会社なら金融商品を、保険会社なら保険商品を、それぞれの顧客の生活スタイルや資産状況に合わせて提案することも仕事の一つだ。

　独立して働く場合も、基本的な仕事の内容は同じだと言っていい。一方で、外部でのセミナーや講演活動、雑誌や新聞での執筆活動など、資産運用について一般の人に広めるための仕事を依頼されることもある。