CRC（治験コーディネーター）の資格

必須資格　…　なし

　治験コーディネーターになるために必要な資格は特にない。ただし、例えば医療機関では看護師や薬剤師、臨床検査技師などが治験コーディネーターを兼務するといったように、医療に関する専門性を発揮しながら働いている人がほとんどだ。治験施設支援機関（SMO）で治験コーディネーターの専任として働く場合も、医療系の資格を取得していることが募集条件となっている場合がある。

　募集条件とされやすい資格は、看護師、薬剤師、臨床検査技師の３つ。また、会社によっては臨床工学技士、管理栄養士、理学療法士、介護福祉士などの医療系資格でも応募可能としている場合がある。これらの資格は基本的に国家資格であり、大学・短大などに進学して指定の科目を履修する必要がある。治験コーディネーターをめざすのであれば、遠回りに感じたとしても、これらの資格取得がほぼ必須だと考えて進学先を選ぶといいだろう。

　なお、日本SMO協会は公認資格として、公認CRCという資格を設けている。治験コーディネーターとしての実務経験が求められる資格なので、就職してからスキルアップするうえで取得しておくと有利な資格だといえる。