国税専門官のやりがい

自身の手で公平・公正な社会を実現する

　国税専門官は国民から公平に税を徴収するための仕事だ。淡々と事務手続きをするだけでなく、外に出て悪質な脱税がないか調査することも多い。また、強引に税を徴収するわけではなく、国民が安心して納税できるよう相談に乗ることも主要な仕事だ。このように、税という側面から社会の公平・公正に貢献することこそ、多くの国税専門官に共通のやりがいだろう。

　日本における税金は約50種類もあり、関連する法律も多岐にわたる。異動が多いこともあって、国税専門官は就職してからも勉強すべきことが山積みの仕事だ。それもあって、国税専門官は「専科研修」をはじめとした研修制度に恵まれている。専門的なスキルをどんどん磨いていけること、勉強意欲を満たせることも、人によっては大きなモチベーションになるだろう。

　また国税専門官は調査や徴収、相談の過程で、さまざまな職業の人、地価や株価といった経済情報に接することになる。新聞を読むのとは違う、実物の経済を目の当たりにできることは、経済に高い関心を持つ人にとっていい刺激になるはずだ。そのほか税に関して困っている人の相談に乗るという点で、専門知識を生かした人助けができるというやりがいもある。