通訳の将来性

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通訳の将来性

国際化の進行で通訳へのニーズが高まる

 コロナ禍の影響で、2020年の訪日外国人は約412万、2021年は約25万人と、以前に比べて大幅に減少した。ただ、2019年は年間3000万人を超す外国人が日本を訪れていた。かねてより日本政府は外国人観光客を誘致するための取り組みを盛んに行っている。コロナさえ落ちつけば、訪日外国人の数も回復し、通訳の必要性はさらに高まってくるだろう。

 一方で、AIをはじめとしたITの進歩により、機械による翻訳・通訳が現実味を帯びてきている。特に翻訳の世界では、機械による翻訳の精度が急速に伸びているという。とはいえ、同時通訳をはじめとした実際の業務はかなりの技術が求められる分野であり、油断はできないものの、今すぐ機械に置き換えられていくことはないだろう。また、街中を見渡してみると、まだまだ外国人がアクセスしにくいサービスは多い。例えば医療。言葉が伝わらないことで大変な不利益を被りかねない。「医療通訳」という仕事の需要が伸びつつある。

 機械に負けないよう、細かなニュアンスまで正確に伝える、その業界にとても詳しいなど、今後は人間の通訳だからこそできる価値を探していく必要はあるが、こうした背景がある以上、まだまだ通訳の活躍の場は残されていると考えていいだろう。

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