介護福祉士の資格

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介護福祉士の資格

必須資格 … 介護福祉士

 介護福祉士として働くには、国家試験の合格者に与えられる「介護福祉士」の資格が必要だ。従来は養成施設を卒業することで資格を取得できたが、2027年度卒業生からは国家試験合格が必須となる。なお、移行措置として、2026年度までの養成施設卒業生には5年間の期限つきで介護福祉士資格が与えられる。この期間内に国家試験に合格するか、介護現場に5年間継続して従事することで、5年経過後も資格が認められる。ちなみに、2023年実施の介護福祉士国家試験の合格者数は約6万6700人、合格率は84.3%だった。

 なお、介護の仕事の一部は無資格でも行うことができる。ただし、企業によっては携われる業務が絞られるほか、訪問介護の業務は資格が必須。さらに、有資格者と同じ業務を行う場合も、有資格者に比べて待遇が劣ることがほとんどだ。正社員としてフルタイムで働くつもりなら、現場のリーダーや管理職をめざすためにも、介護福祉士の取得を前提に就職を考えたほうがいいだろう。

キャリアアップをめざせる資格

社会福祉士 … 介護施設などで利用者の相談業務に応じるために必要な資格。介護福祉士と同じ分野の資格であり、知識や視野を広げるために取得されることが多い。また、就職前にダブル受験できるようカリキュラムを組む大学もある。

 介護支援専門員(ケアマネージャー)…要介護認定に関する業務やケアプランの作成など、相談者の介護をコーディネートするために必要な資格。実務経験が5年以上ないと取得できないが、待遇面を含め、大きなキャリアアップになる。

関連する職業

児童福祉司/児童指導員/児童厚生員/社会福祉士/生活指導員/医療ソーシャルワーカー/ケースワーカー/介護職員/社会福祉施設寮母(寮父)/手話通訳者/心理カウンセラー/臨床心理士/ケアマネージャー/精神保健福祉士

 介護福祉士に関連した職業は、福祉系の職業の中から見つけることができる。なかでも、社会福祉士(および医療ソーシャルワーカー)、精神保健福祉士は、介護福祉士とともに「三福祉士」と呼ばれており、福祉関係の国家資格兼職業としてよく知られている。仕事内容の結びつきも強く、同じ場所に勤務するなど、協力関係を築くことが多いため、三福祉士の資格を複数取得する人もいるようだ。

 介護福祉士は、主に高齢者を相手にサービスを行う職業。一方、例えば児童福祉司は子どもを、精神保健福祉士はこころの病を抱えた人を対象に、専門性を発揮する。このように、同じ福祉分野でもどのような人を相手にするかが違ってくるので、自分の関心を掘り下げながら、自分に向いていそうな職業を探そう。

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※学校ページからパンフレットや願書の取り寄せが可能です。

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