国税専門官の学校の選び方

公務員試験対策の充実度をベースに

　国税専門官は公務員であり、国税専門官採用試験に合格すればなれる。試験自体は学歴に関係なく受験できるが、大卒程度の学力が求められる。特にこだわりがなければ、大学に進学することをおすすめする。

　就職において絶対的に有利な学部・学科はない。ただし、試験では憲法、民法、経済学、会計学、社会学などの高度な専門知識が問われるため、法学系、経済学系、政治学系学部へ進学した方が試験の勉強がしやすいだろう。

　さらに絞り込むなら、「公務員試験対策の充実度」「国税専門官の採用者数」を重視するといい。大学で受けられる公務員試験対策にはさまざまな種類がある。例えば公務員採用試験の特定科目に対応した特別講座の開講、面接指導の提供、自習室の提供などだ。特別講座は大学外の就職予備校で受ける人も多いが、学外より安く受けられたり、時間を節約できたりする可能性もある。これらのプログラムや施設のうち、自分に合ったものがありそうか頭に入れて、大学を調べてみよう。

　国税専門官の採用者数は基本的に公表されていないが、大学によってはアピールのために、自学から何人採用されたか発表している場合があるので参考にするといい。