保健師の勉強法
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保健師の勉強法
進学ルートを早めに定め、必要な科目を知っておく
保健師として働くためには保健師と看護師、2つの国家試験に合格することが必要だ。大きく分けて2つのルートがある。1つは、保健師と看護師の国家試験受験資格を得られる大学または専門学校を卒業するルート。もう1つは、看護師の国家試験受験資格を得られる大学、短大、専門学校を経て看護師資格を得た後、保健師の養成学校や養成課程を卒業し、保健師国家試験受験資格を得るルートだ。ルートによって、またそれぞれのルートで選ぶ進学先の学校種別によって、準備すべき勉強内容が異なる。まず、どちらのルートでどの種類の学校に進学するかを検討したい。
ここでは前者の、保健師と看護師両方の国家試験受験資格を得られる大学または専門学校に入るための勉強について紹介する。
大学の場合、保健師養成課程の多くは看護学系の学科や専攻に設置されているため、入試対策に限れば看護師を目指す際の勉強法と共通だ。国公立大学の前期試験では英語と理科、あるいは英語と理科と数学が課されるパターンが多い。私立大学は英語が必須で、加えて数学と国語と理科の中から1〜2科目を選ぶパターンが多い。国公私共通で、理科は化学か生物で受験準備をしておくと、受験校の選択肢が広がる。なお卒業者全員が看護師、保健師両方の国家試験受験資格を得られる大学と、保健師養成課程は選択制の場合や、あるいは選択希望者が定員を超えた場合は選抜審査を行う大学があるので事前にしっかり調べておこう。
専門学校の場合、看護師と保健師の「統合カリキュラム」を採用した、修業年限4年以上の看護系専門学校がめざす対象となる。入試方法は学校や試験種別によってさまざまだが、面接や作文は多くの学校で課される。学科試験が課される場合、現代文、数学Ⅰ、A、英語、生物などが指定される例が多いようだ。
どのルートから保健師への道をめざすにせよ、人々の健康を守るために働く以上、生物はしっかり学んでおいた方がいいだろう。また保健師国家試験の出題範囲には統計学が含まれるため、数学についても努力を怠らないようにしたい。
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