AIエンジニアの資格

必須資格　…　なし

　AIエンジニアになるために必須の資格はない。ただし、プログラミングやAI関連の知識・技術が高い水準で求められるので、資格の有無にかかわらず、大学の情報工学部や理工学部、工学部で情報技術を学ぶべきだ。

　必須ではないが、関連が深い資格として日本ディープラーニング協会（JDLA）が主催している「G検定（ジェネラリスト検定）」と「E資格（エンジニア資格）」がある。G検定はエンジニアとしてではなく、ジェネラリスト、つまり広く知識や技術を活用する人全般が対象で、「人工知能とは」「機械学習の具体的手法」「ディープラーニングの手法」など、AIに関する技術の基本的な部分や人工知能全般の知識を問う検定となっている。一方のE資格は、「応用数学」「機械学習」「深層学習」「開発・運用環境」の４つが出題範囲とされていて、よりエンジニアとして力を発揮するための実践的な知識を問う検定だ。E資格はJDLAの認定プログラムを受けないと受験できないが、G検定は誰でも受験できる。大学で勉強しつつ、力試しとしてG検定の取得をめざしてみるのもいいだろう。

　AIエンジニアに限定せず、コンピュータエンジニア全体で見ていくと、関連する資格は無数にある。代表的なのは「情報処理技術者試験」で、難易度や対象別にいくつかの試験区分が設けられている。このうちITパスポートは大学生で取る人も多い、初学者向けの試験だ。この情報処理技術者試験の中で、自分に見合ったレベルの試験を探して受験していくのも一つの手だ。