救急救命士の就職先・活躍できる場所
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救急救命士の就職先・活躍できる場所
消防署が中心だが、救急病院で働く人も
救急救命士の主な職場は消防署だ。ただし、法律が改正されて、病院に搬送されてからも医療処置が行えるようになったことから、救急病院を中心とした病院で働く救急救命士も増えつつある。
○消防署
救急救命士は消防士の一種とされていて、その多くが消防署で働いている。厚生労働省によると、ほぼすべての消防署で一人以上の救急救命士が配属されているようだ。数も少しずつではあるが増えていて、資格を持っている消防士のうち、約70%が救急救命士として希望の仕事を全うしている。
なお、救急救命士は資格を取得してから就職することもできるし、消防署の消防士として訓練と実務経験を経てからなることもできる。後者の場合、消防官として5年以上勤務、もしくは2000時間以上の救急活動をし、指定の養成所で研修を受けなくてはならないが、2つのルートがあると覚えておくと、就職の視野が広がるだろう。
○病院
実は救急救命士は、以前は病院に「到着するまで」の間しか救命活動を行えなかった。病院に着いてからの処置はあくまで医師たちの仕事と区別されていたからだ。しかし、救急救命士が持つ専門知識やスキルをより生かすべきだとして、2021年に法律が改正され、病院に待機している間や入院までの間も処置ができるようになった。この改正によって、救急車を受け入れる救急外来で、これまで以上に救急救命士が活躍しやすくなった。
実際に救急救命士を採用している救急外来では、病院内で看護師と一緒に受け入れ直後の処置をしたり、カルテを入力したりと、チーム医療の一員としてより本格的な救急医療に携わっているようだ。
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