気象予報士の仕事の内容

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気象予報士の仕事の内容

観測データを分析し気象情報を人々に伝える

 天気予報は、生活に密接に結びついた情報として注目され、さまざまな分野で利用されている。気象予報士は、民間の気象会社などに所属して、気象庁から提供される数値予報資料や、気象レーダー、アメダスなどの観測データを基に気象情報を解析し、日々の天気や気温、降水確率、地域ごとの天気予報や週間予報などを予測する。

 気象会社は、独自の予測結果を、商品の売れ行きや仕事が天候に左右されやすく、絶えず気象情報が必要な契約企業(小売業、流通業、屋外レジャー産業、スポーツ施設など)に提供している。会社によっては、24時間体制で刻々と変化する気象情報を送り続けているところもある。

 テレビのニュース番組では、キャスターによる天気予報のコーナーが設けられており、気象予報士の資格を持つ人が出演していることも多い。また、気象予報士ではないキャスターが天気予報に出演しているときも、読んでいる原稿をつくっているのは気象予報士だ。民間の気象会社に勤めている気象予報士は、テレビやラジオで放送される天気予報の原稿をつくり、どこがポイントなのかを解説を添えて、テレビ局などに送っている。

 気象会社に勤める場合、上述の通り自治体や一般の企業に対して気象情報を提供するのも重要な仕事になる。例えば台風の際、自治体は時間ごとの台風の経路予測をもとに住民へ注意を促したり、避難勧告を出したりしている。また食品メーカーにおいては、「今年の夏は例年より涼しい」「今年の冬は暖かい」といった気温の見通しから商品の需要を考えて、生産量を決めていたりする。中には、スポーツ向けに局地的な気象予測を得意としている会社も。このように、気象予報士が分析した情報は、私たちが安全かつ便利に暮らすために、さまざまな場面で役立てられている。

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