宇宙飛行士の働き方と生活

地上とは違う独特の生活

　宇宙飛行士も地上の仕事と同じように、平日は仕事で土日は休日にあてられており、平日に休憩時間も設けられている。ただ、宇宙飛行士が宇宙に滞在できる時間は限られていて、行うべきミッションも多岐にわたる。そのため仕事中は地上の管制室に細かく指示されながら、かなり忙しい勤務状況のようだ。

　国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士は、日本人以外にもさまざまな国籍の人がいる。そうした人たちと長期間生活を共にすることになるのは、宇宙飛行士ならではの働き方だ。共通の言語は英語だが、言語が共通でも文化的な背景は各々異なっている。そうした中で、小さなミスが文字通り命取りになる作業を行うこともあるので、高い異文化コミュニケーションの力が求められる。

　そのほか、国際宇宙ステーションに滞在している間は、無重力下におけるさまざまな制限を受ける。例えば骨や筋肉がもろくならないように１日２時間運動する必要がある、シャワーや風呂がない、体を固定して寝る、などだ。