宇宙飛行士の就職先・活躍できる場所

地上での任務も多くある

　日本の宇宙開発は宇宙航空研究開発機構（JAXA）が担っている。そのため、日本の宇宙飛行士は全員がJAXAに所属し、活躍している。

　宇宙飛行士の活躍の場として真っ先に考えられるのは、やはり国際宇宙ステーションだ。ただ、宇宙飛行士が活躍する場は国際宇宙ステーション以外にもたくさんある。例えばアメリカ航空宇宙局（NASA）もその一つだ。宇宙飛行士が宇宙にいる間、NASAの管制室はただ見守るだけでなく、ミッションについてさまざまな指示を出したり、サポートをしたりしている。そのサポートメンバーとして働くことも、宇宙飛行士の大切な仕事だ。また、ロボットアームをはじめとした設備や機器の開発に携わることもある。実際に、国際宇宙ステーションに接続されている日本の実験棟「きぼう」の開発には、日本の宇宙飛行士が参加していた。こうした仕事は適材適所で与えられるもので、実際にどんな任務を任されるかは専門分野によって変わる。そのほか、特に宇宙から帰還した後は講演活動やメディア出演を通して、宇宙開発について広報する役目も担うようになる。