自衛官の学校の選び方

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自衛官の学校の選び方

幹部をめざすなら防衛大学校へ

 高校卒業後すぐに入学できる自衛官の学校は3つある。防衛大学校、防衛医科大学校、航空学校だ。

 防衛大学校は陸上・海上・航空自衛隊の幹部を育成する学校。自衛官になるための訓練約1000時間に加えて、大学設置基準に準拠し一般大学と同じよう教養科目・外国語科目・体育科目・理工学・人文社会学からなる専門科目を広く学ぶ。また2年次への進級時に陸上、海上、航空自衛隊のどれに入隊するかを決める「要因配分」があり、決定後は要因別の訓練や教育を受けることになる。卒業後は要因配分に従って入隊し、幹部候補生学校でさらなる教育を受けた後、自衛隊幹部としてのキャリアを進むことになる。

 防衛医科大学校は自衛隊に配属される医師と看護師を育成する学校だ。医学科と看護学科のどちらかを選んで入学する。看護学科には自衛官になる自衛官コースと、防衛医科大学校病院の看護師になる技官コースの2コースがある。自衛官をめざすなら自衛官コースをめざすこと。医学科と看護学科自衛官コースは自衛隊に入るための場所なので、防衛大学校同様に体力づくりを行う訓練課程もある。医師・看護師だから体力は不要ということはないので注意しよう。

 航空学校は海上自衛隊と航空自衛隊のパイロットを養成する学校。海上自衛隊と航空自衛隊がそれぞれ学校を持っている。自衛隊のパイロットという特殊な職業であることから、血圧や脈拍まで測られるなど、防衛大学校以上に体力検査の試験が厳しい点が特徴だ。

 なお、高卒後すぐに学校に入学しなくても、一般大学を出てから幹部候補生学校をめざすという方法もある。ただここで挙げた学校はいずれも学生手当として給料をもらいながら自衛官をめざせる場所だ。すでに自衛官になりたい意思が強いなら、いずれかの学校をめざすほうがいいだろう。

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