言語聴覚士(ST)のやりがい

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言語聴覚士のやりがい

患者や利用者が回復していく様子を間近で見られる

 言語聴覚士はリハビリテーションの専門職だ。患者や施設の利用者に対し、自分の持つ知識で訓練を指導し、症状を緩和していく。はじめはうまく言葉を発することができなかったり、ものを飲み込めなかったりする人が、自分の指導で少しずつよくなっていく様子を見られるのが何よりのやりがいだろう。また、一度の訓練は数十分かかることもある。人と接することが好き、話をするのが好きな人にとって、訓練一つとっても充実した時間だと感じられるかもしれない。

 言語聴覚士の活躍の場は病院だけではない。もちろん病院は主要な職場だが、ことばの教室や特別支援学校、福祉施設など、病院以外のさまざまな場所でも言語聴覚士のスキルは求められている。子どもの成長や発達をサポートしたい、、患者や高齢者が自分らしい生活をおくれるよう支援したい、など自分が目指す活躍の場を選ぶことできるのも、言語聴覚士の魅力であり、やりがいにつながる特徴だ。

 また活躍の場が豊富ということは、それだけ専門性を高めやすい、ということでもある。例えば言語聴覚士には関連した資格として「呼吸ケア指導士」など、複数の資格がある。日本言語聴覚士協会も独自に学習プログラムを開発していて、生涯にわたって勉強し続けていくことができる。スキルアップがしやすく、勉強し続ける意欲がわきやすい職業と言えるだろう。

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